鉾田市(岸田一夫市長)はこのほど、2025年度当初予算案を明らかにした。主な事業では、中学校維持管理事業に4億9920万2000円を充て、4校の体育館等へ空調設備を整備する。旭スポーツセンターにおいては、野球場改修工事を推進。土木関係については、道路新設改良事業に11億1855万6000円、統合中学校通学路整備事業には2億円を盛り込んだ。
中学校体育館空調整備の対象校は、旭中学校(造谷863-5)、鉾田北中学校(上冨田1011-1)、鉾田南中学校(鉾田1469-1)および大洋中学校(大蔵1337-1)の4校。旭中の更新工事は岡野建築設計事務所(つくば市)が、鉾田南中、鉾田北中、大洋中への新設については桜設計事務所(水戸市)が実施設計を担当している。空調整備は教育環境改善や防災機能強化を図る目的で実施するもの。
大洋公民館(汲上2601)においても、ガス式空調を新設する。団建築設計事務所(水戸市)が4月30日までを履行期間に、実施設計業務を行っている。設計がまとまり次第、工事発注に向けた手続きを進めていきたい考え。
体育施設管理では工事費4810万円を計上。主なものとして、旭スポーツセンター(田崎616-6)野球場の外野ラバーフェンス、BSO表示機能付きスコアボードを新設する。球場の規模が両翼90m、センター120mを有する。メインスタンドはRC造、延べ床面積169㎡、1987年度の建築となっている。
道路新設改良事業については、大和田・上冨田地区の市道8-446号線外で道路改良舗装工事を実施。市道大洋0206号線の補強土設置工事や大戸地内の排水整備工事なども進めていく。
また、統合小学校通学路整備事業に2億703万円を充て、畑田地内における道路改良工事を進める。新年度の内容については地盤改良工事、流末排水路整備工事を予定。道路積算委託費に400万円、電柱等移転補償費として264万円を盛った。
他には▽生活道路整備事業=1814万4000円▽新庁舎・公共施設等整備事業=540万1000円▽保育幼児教育再編整備推進事業=103万円-などを充当している。
新庁舎・公共施設等整備事業に関しては2025年度中に基本計画を策定し、補正予算において設計費を組む想定。当初予算案には計画策定等支援業務委託費50万円を計上した。
一般会計は273億3600万円で、前年度比39億1100万円(16・7%)の増加。このうち普通建設事業費は59億9909万3000円で、同19億3536万5000円(47・6%)の大幅増となっている。2年目を迎える旭小学校の建設工事などが増加の主な要因。
特別会計では、水道事業(資本的支出)は9億940万4000円で、同2億8273万3000円(23・7%)の減。下水道事業(資本的支出)には5億3452万4000円を盛り、同1億492万8000円(16・4%)の減となっている。
当初予算案 主な事業
◆中学校維持管理事業(体育館空調整備)=4億9920万2000円
◆道路新設改良事業=11億1855万6000円
◆統合中学校通学路整備事業=2億円