県病院局は、小児医療センター(渋川市北橘町下箱田779)の移転整備に向けた基本設計業務を早ければ6月ごろの公募型プロポーザルを予定している。2025年度当初予算案に委託料として1億6701万円を盛り込んだ。現在、年度末までの完成を目指し再整備マスタープランの策定を進めているところ。
マスタープランには新病院建設に当たり想定される概算工事費や概算規模、スケジュールなどが盛り込まれる予定。
小児医療センターの移転候補地となる共愛学園前橋国際大学短期大学部(前橋市昭和町3-7-27)は、群馬大学医学部附属病院(前橋市昭和町3-39-22)の南側に位置している。県内唯一の特定機能病院である大学病院の隣接地に小児医療センターを整備することで、移転再整備による効果を最大化できると判断した。移転に際しては、既存の建物を取り壊し、新たに施設を建設する見通し。
共愛学園前橋国際大学短期大学は、面積約1万4000㎡の敷地を有する。26年4月に4年制大学に移行、27年4月には小屋原キャンパス(前橋市小屋原町1115-3)へと移転する予定としている。現在の小児医療センターは5万㎡を超える敷地面積となっているため、立地面積は縮小されるものの、現在と同等の機能を移転させることは可能と判断した。
なお、データ分析や資料作成などの支援業務については医療開発研究所(東京都港区)へ委託している。