潮来市(原浩道市長)はこのほど、2025年度当初予算案を明らかにした。産業振興分野に関しては、地域連携拠点整備事業に1502万7000円を、新産業拠点整備事業には788万5000円を措置。新規事業では花資源観光造成事業において、藤棚の拡張検討に取り組んでいく。土木関連では、道路改良工事に7790万円、橋梁長寿命化工事には1500万円などを投じる。
地域連携拠点整備事業には委託費1498万9000円を投入し、都市公園整備基本計画を策定する。同事業では潮来IC北側の約60 haを対象に、スポーツ・にぎわいゾーン、都市公園ゾーンおよび観光・交流施設ゾーンの形成を目指す。都市公園ゾーンの具体化に向け、24年度は民間事業者を対象としたサウンディングを実施。年度末をめどに都市公園整備基本構想をまとめる考え。
東関東自動車道水戸線(仮称)麻生IC周辺地区(清水地内)においては、産業用地開発を目指す。25年度は786万5000円を充て、募集要項(案)を作成。開発事業者および立地企業の募集に向け、事業区域や土地利用計画等の諸条件を整理・検討する。
産業振興分野では他に、花資源観光造成事業に720万円を計上。水郷潮来あやめ園(あやめ1-5)における藤棚の延長なども視野に、整備の方向性を検討していく。同園は1976年開園、面積約1・3 haを有する。
土木関係では道路改良工事に7790万円、維持補修工事に2935万円、4m未満舗装工事1000万円など。橋梁長寿命化工事には1500万円を充て、橋梁長寿命化修繕計画に基づく修繕を進めていく。
他には▽配水管布設工事(配水施設)=1億1330万円▽延方中継ポンプ場改築工事=2億9016万円▽焼却施設補修工事=8250万円▽管路施設工事=5500万円▽し尿処理施設補修工事=2447万1000円▽排水路工事=1500万円▽橋梁長寿命化保守点検業務委託=1400万円-などを計上。
一般会計予算額は129億1800万円で、前年度比9億8800万円(7・1%)減少した。普通建設事業費は1億9937万6000円。前川運動公園整備事業の減により、8億8501万1000円(81・6%)の大幅減となった。
企業会計に関しては、水道事業(資本的支出)が5億3739万5000円で同2億1531万6000円(28・6%)の減、下水道事業(資本的支出)は10億4590万2000円で同9376万2000円(8・2%)の減。工業用水道事業(資本的支出)は108万3000円で、同5000円(0・5%)増となっている。
当初予算案主な事業
◆道路改良工事=7790万円
◆地域連携拠点整備事業=1502万7000円
◆新産業拠点整備事業=788万5000円