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栃木県塩谷町

塩谷町、基本設計4~5月に委託、概算5億円、総合福祉センター整備へ

2025/03/07 栃木建設新聞

 塩谷町は、総合福祉センター(玉生)の整備に着手する。役場新庁舎の東側隣接地に平屋建て約960平方mの施設を建設する計画。2025年度当初予算案に基本・実施設計委託料6000万円を計上。4~5月にも業務委託者を選定し、25年度内に設計をまとめる予定。建設予定地は新庁舎整備で造成された土地で現在は砂利敷きの駐車場。総事業費は概算5億円を想定。建設時期は財政状況を踏まえて検討する。

 町の保健福祉施設は役場庁舎南側に老人福祉センターがある。11年3月の東日本大震災で被災し保健センターの機能を喪失。現在は社会福祉協議会事務局があり、老人福祉センターの機能は維持しているものの乳児などの健診業務は行われなくなった。施設の現況は延べ976平方m。

 老人福祉センターは保健福祉サービスの継続性や利用者の安全性の面で早急な建て替えが課題。公共施設等総合管理計画で新庁舎整備と併せた集約化を検討するとされ、高齢者福祉、保健福祉、子育て支援などの機能を担う総合福祉センターを新庁舎敷地内に整備することが位置付けられた。新センターは役場庁舎玄関の斜め前に当たる位置に建設する。

 町は23年度に有識者、保健、医療、福祉関係者、議会、住民代表の11人で構成する総合福祉センター(仮称)整備検討懇談会を開催。24年度にかけて施設の機能やレイアウト、規模などについて検討を進めてきた。

 町は昨年10月に県木材業協同組合連合会(東泉清寿理事長)と公共建築物等における木材利用促進に関する協定を締結。見形和久町長は総合福祉センターの整備にあたり地元産材を活用して木質化を図る考えを示していた。

 町は町内の小中学校を一体化した新たな学校の改修工事を27~28年度に計画。総合福祉センターの着工時期については財政支出の平準化を考慮しながら精査していく。

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