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群馬県嬬恋村

25年度当初予算を公表

2025/03/11 群馬建設新聞


嬬恋村(熊川栄村長)は10日、2025年度当初予算を明らかにした。新嬬恋会館(サーラ嬬恋、三原691)の建設事業で、25年度に発注する外構工事と発注済みの本体工事費などで11億4682万8000円を確保した。また、道路改築事業で工事費7200万円を計上し、村道大横川北山線の法面補修工事を行う。小規模農村整備事業では工事費7800万円を計上し、複数箇所での水路や農道の整備を予定している。

一般会計総額は84億1300万円で対前年度比1%減となった。普通建設事業費は17億6849万3000円、同比17・3%減。

三原地内で建設を進めている新嬬恋会館の外構工事は、建物周囲を対象にアスファルト舗装を行う。規模は流動的となるため現段階では非公表としている。区間により路盤工および切削オーバーレイ工で実施する予定で、駐車場は思いやり駐車場2台を含む約100台分の駐車スペースを確保する計画。区画線設置工事を行うほか、排水工としてU字溝の布設替えを行う。同館は、10月上旬の供用開始を目指して整備を進めている。

村道大横川北山線の法面補修工事は、大笹地内で防護ネット設置を行うもの。1月に既設のネット工を覆うかたちで防護ネット設置工事を発注しており、その延伸箇所で同様の工事を行う予定となっている。

農業関連では、村内複数箇所で行う小規模農村整備事業のほかに、農地耕作条件改善事業で干俣地内で獣害防止策設置工事を予定。24年度に発注した箇所が施工中のため、規模や施工箇所はこれから決定となる。

簡易水道事業では今井簡易水道の配水池築造工事を計画。既存配水池の老朽化が進み経年劣化により破損の可能性が高いことに加え、耐震化も未実施であることから移設を行う。新配水池は既存池の南西側へ建設。敷地面積300㎡以内で、容量80t以内、ステンレス造を予定している。2m×2mの滅菌室を設け、内部に機械設備を設置する。また、地質が脆いことから地盤改良工や、基礎工事などの実施も計画。このほか、切土や盛土を行い、一部で種子吹付工などを想定している。

上水道事業では、鎌原地内での大口径布設替え工事を予定している。埋設後50年近く経過しているφ500㎜の石綿管が1200m程度あるため、φ400㎜のダクタイル鋳鉄管をメインに使用し更新をするもので、複数年かけて工事を行う計画となっている。25年度は準備工として伐木や改良工を主に推進する。施工規模や内容など詳細は、これから詰める。

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