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茨城県東海村

雨水浸水対策を推進/25~27年度実施計画(下)

2025/03/11 日本工業経済新聞(茨城版)

 東海村は、2025年度から27年度までの実施計画をまとめた。本紙では、上下編に分けて掲載。下編では、重点政策として①人口減少対策②新たな基盤整備③DⅩの推進④安全・安心の確保―に分け、建設関連だけまとめた。


 ①人口減少対策としては、新舟石川保育所の整備、シェアキッチンの導入を盛り込んだ。

 新舟石川保育所の整備では、25年度に建設用地の賃貸、リース発注と設計を実施。26年度に着工して27年度の開所を予定。保育の受け皿の確保と老朽化施設の更新を目的として、舟石川保育所の移転建て替え(リース方式)を行う。

 シェアキッチンの導入については、東海駅前にある村産業・情報プラザ「アイヴィル」の好立地を最大限に生かすため、シェアキッチンを整備する。1階の喫茶コーナー等を改修し、キッチン2室と屋外にテラス席を設ける。また、軒先にキッチンカーエリアを整備していく。

 ②新たな基盤整備としては、村松地区活性化の推進、コミュニティセンターのバリアフリー化の推進などを盛り込んだ。

 村松地区の活性化については、国道245号の4車線化をはじめとしたインフラ整備と村松地区周辺地域活性化計画に合わせて、阿漕ヶ浦周辺の面的に整備するための基本計画を策定する。

 コミュニティセンターのバリアフリー化に関しては、2階建てコミュニティセンターのバリアフリー化を推進するため、エレベーターを整備する。25年度は石神・村松コミュニティセンター、26年度は白方コミュニティセンターの実施設計、石神・村松コミュニティセンターの設置工事、27年度は白方コミュニティセンターの設置工事を行う。

 ③DⅩの推進としては、庁舎窓口・執務エリアの再整備などを盛り込んだ。25年度に庁舎2・4階、増築棟1階、28年度は庁舎1・3・5階の整備を行う計画だ。

 ④安全・安心の確保では、雨水浸水被害対策の推進、防災無線放送施設の更新などを盛り込んだ。

 雨水浸水被害対策の推進としては、道路整備課で、舟石川地内(村道2012号線、村道2698号線)、村松地内押延地区(村道2326号線)で雨水排水対策測量設計を実施する。

 区画整理課では、1号根崎緑地調整池整備工事(2期工事)の実施と東海駅五反田線冠水センター設置を検討。

 下水道課に関しては、村道1201号線沿いの東海1丁目地内に、雨水貯留施設(地下貯留型)を新設。また、東海中央土地区画整理事業の進捗に併せた絆北側2号調整池の計画的整備(第2期工事~)を推進する。

 さらに、雨水集水ますの雨水の排出先として、既設の管きょに加え、地下浸透化の展開、主要な雨水排水路(東部・西部・北部・細浦)や調整池の維持管理(修繕、草木伐採、体積土砂浚渫等)による雨水貯留、流加能力確保などを行う計画だ。


【雨水浸水被害対策の推進=4億6376万1000円】


◆道路整備課=6731万1000円

 ・舟石川地内(村道2012号線、村道2698号線)=雨水排水対策測量設計 ・村松地内押延地区(村道2326号線)=雨水排水対策測量設計

 ・その他

◆区画整理課

 ・1号根崎緑地調整池整備工事(2期工事)=1億600万円

 ・東海駅五反田線冠水センサー設置の検討

◆下水道課

 ・村道1201号線沿いの東海一丁目に、雨水貯留施設(地下貯留型)を新設=2億円

 ・東海中央土地区画整理事業の進ちょくに併せた絆北側2号調整池の計画的整備(第2期工事~)=5000万円

 ・既設の管渠に加え、地下浸透化の展開=4000万円(下記と合算)

 ・主要な雨水排水路(東部・西部・北部・細浦)や調整池の維持管理(修繕、草木伐採、堆積土砂浚渫等)の実施による雨水貯留・柳下能力確保=4000万円(上記と合算)

 ・使用廃止単独・合併処理浄化槽に宅内の雨水を一時貯留する費用を補助する=45万円

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