国土交通省は建設業における次世代の参入・育成に向けた2025年度の取り組みとして、入札契約方式の改善や人員配置に関する配慮を行う。これらにより若手監理技術者の登用拡大や離職防止を図る。
入札契約方式改善では、技術者の実績を評価対象としないWTO工事において◇段階選抜方式における配置予定監理技術者の評価項目に、過去の同種工事における立場(監理技術者など)を求めない◇監理技術者交代育成モデル工事・専任補助者制度の取り組み拡大◇配置予定技術者の同種・類似工事の施工経験について、一定期間以上従事していれば施工経験を認める―などを行う。
人員配置については◇技術者の実績を評価しないWTO工事において、配置予定技術者に関する書類の提出期限を入札直前で可とする(段階選抜方式を除く)◇入札時の加点要件を見直し(監理技術者の女性技術者と若手技術者を同等に評価)、出産などやむを得ない場合の交代について企業が柔軟に対応できる環境を構築―などを行う。
このほか「えるぼし認定」などワーク・ライフ・バランスを推進する企業に対して加点措置を実施する。