山梨市は2025年度着工予定の市民総合体育館大規模改修の事業費として、3年総額14億4555万6000円を見込んでいる。建設から約40年が経過し老朽化が進むため、設備類を含め全面改修する。熱中症対策などとして新たにエアコンも整備する。25年度着工、27年度完成を目指す。
事業期間は25~27年度。事業費の内訳は建築工事6億6082万8000円、電気設備工事1億2993万6000円、機械設備5億7454万6000円、委託業務2317万円、土木工事5707万6000円。
施設は体育館と弓道場、武道館などで構成。体育館はS・RC造一部2階建てで、弓道場を含め延べ床面積は4710㎡。武道館は同1103㎡。主な工事内容は、建築は▽屋根・屋上防水▽トイレ・シャワー室改修▽内外装(床・壁・天井)改修▽建具改修▽外構改修。
電気設備は▽受変電設備改修▽非常用発電設備改修▽時計設備改修▽放送設備改修。
機械設備は▽空調整備(アリーナ、観客席、武道館、既存空調改修)▽換気設備改修▽衛生器具設備改修▽消火設備改修▽給湯設備改修▽給排水設備改修▽自動制御設備改修。土木は▽体育館北側・西側整備(非常用電源設置場所、駐車場)。
実施設計はディナック中日本が担当しており、6月までに完了する予定。詳しい工事発注の時期は今後詰める。入札後、市議会での承認を経て施工業者と契約を結ぶ。
2月の会見で高木晴雄市長は同体育館について「道路のアクセスが良い場所にあり、災害時の物流拠点にもなっているため避難所としても適している。インターハイ・国体での使用に向けて整備する」と述べた。エアコンについては「卓球やバトミントンなど競技により空調の風が問題になるため、輻射熱の空調を取り入れる」としている。