国土交通省は11日、2024年度第2回グリーンインフラ懇談会を開催した。会では九州大学大学院の馬奈木俊介教授がプレゼンテーション。『環境の土台ありきの人間社会』というテーマで発表した。
馬奈木氏は、グリーンインフラの考え方に沿ったまちづくりを拡げていくのに際し、量や効果の数値化や中間支援組織の必要性を主張した。中間支援組織は、まちづくりに参画する諸企業の調整・コンサル役。その中間支援組織について馬奈木氏は「地域課題の全体像を把握したり維持管理を効率化することに一役買う」と述べ、さらに「円滑な運営支援組織の整備をしたうえで、街全体での効果を測っていきたい」と話した。
グリーンインフラは、自然環境の多様な機能をインフラ整備、まちづくりに活かそうという考え方。生物多様性の確保、気候変動対策、健康増進を相互に推し進めることを狙いとする。