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栃木県日光土木事務所

日光土木、赤間々今中線 月内に電共予備設計、1100mを15mに拡幅、2交差点改善

2025/03/20 栃木建設新聞

 県日光土木事務所は、日光市の都市計画道路3・4・11号赤間々今中線(主要地方道今市氏家線)清原町工区1100mの道路詳細設計をまとめた。都市計画決定の16mを15mに変更。区間東の荊沢と西の清原町交差点2カ所に右折レーンを設置し18mを確保。電線共同溝予備設計を月内に発注。2025年度は電共予備設計を進めるほか、県と市都市計画審議会に諮問。26年度の事業着手を目指していく。幅員構成は車道3m×2車線の両側に自転車通行帯1・5m。歩道は両側に3m確保する。

 清原町工区は西を並木大橋の国道461号清原町交差点、東は荊沢交差点間影響部を含む延長1100m。現道は幅員9・7~10・35mで北側に歩道兼自転車道2・2~2・85mを設置。既設の歩道は狭あいで、車道3m×2車線の両側に路肩が設置され、バス停のある南側は路肩0・9m。

 沿道には今市中学校や今市運動公園、市営住宅が立地。荊沢交差点東には今市工業高校が所在し朝夕には自転車の通行量が多く、大型車両の混入率も高い。

 同路線は路線バスが運行され、日光市役所や今市第3小学校に通う職員、児童生徒らが利用。通勤通学時間帯には歩行者が車道にあふれ、危険な状況となっており、拡幅改良に併せ安全対策を検討する。

 荊沢交差点には右折レーンがなく、清原町交差点も右折溜りのため、朝夕の交通集中時には両交差点を先頭に渋滞が発生している。

 現道は西の清原町交差点側が1級河川大谷川の段丘を避けるように南に緩いカーブとなっている。拡幅改良による法線は清原町交差点をコントロールポイントに都市計画道路を基本とし、交差点付近を南側、中央部から東側は公共施設が立地する北側に拡幅する。

 都市計画変更の内容は一般部の幅員を16mから15m、荊沢交差点部は16mから18m。赤間々今中線拡幅で南から合流する市道今中森友線の起点の位置が変更になり、延長が1060mと10m減少する。

 赤間々今中線の都市計画変更に併せ、都市計画公園4・4・1号今市運動公園も現況の利用状況を踏まえ、北側の区域を編入。変更前約5・4haを約8・4haに見直す予定。

 今市運動公園など北側の公共施設は拡幅で道路沿いの敷地が減少。道路と高低差のある敷地ではL型擁壁で路体を補強し区分。市有地の施工は今後、市と調整し役割を決めていく。

 赤間々今中線は22年度、関係地権者を把握する公図公簿調査を実施。23~24年度にかけて路線測量、道路詳細設計を進めてきた。公図調査と路線測量は協和測量設計、道路詳細設計をピーシーレールウェイコンサルタントが担当した。

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