県防災局の2025年度当初予算では、原子力防災対策の費用を拡充した。原子力防災対策費には2月冒頭補正予算と合わせて11億8187万1000円を計上。防災活動資機材や通信網の整備、柏崎刈羽原子力防災センターの維持管理、原子力災害時の住民避難を円滑にするための避難路整備に係る調査を進める。放射線防護対策事業には2月補正を含めて4億8915万1000円を配分し、要配慮者施設などの放射線防護対策を実施するほか、新たに避難所となる学校体育館をはじめとする防護対策についても国とともに調査・検討していく。
また監視施設設備等整備費では2億6842万5000円を予算化。原発周辺の環境放射線監視および緊急時モニタリングを適切に行うため、監視施設設備などの計画的な維持・整備を図る。
危機管理センター運用管理費には2億4565万4000円を付けた。危機管理センターの無停電電源装置、非常用発電機継電器、ガス給湯器の更新、総合防災情報システムネットワーク機器更新、消防庁一斉受令端末更新、Jアラート受信機更新を計画する。
教育訓練施設等整備費には6785万5000円を盛り、消防学校の洗濯乾燥施設建替工事と資機材の更新整備を予定。
他にも、新規で災害時の避難者支援システム導入費に2054万円を計上した。