建設キャリアアップシステム運営協議会(会長・平田研国土交通省不動産・建設経済局長)は、CCUS登録データの共同利用に関する基本方針をまとめた。同協議会では2025年度に関係事業者の状況を踏まえて共同利用の早期実現を図る考え。
CCUS登録データの共同利用については、就業履歴データのシステム『API連携認定システム』を活用する登録事業者や運営事業者などから「異なるシステムへそれぞれ入力する二重登録解消」を求める声、また「CCUSデータを活用したサービスを構築したい」との要望もあって検討を進めていた。
基本方針では、共同利用対象者をAPI連携認定システム運営事業者および利用事業者としている。利用目的については、技能者基本情報と就業履歴情報を登録・蓄積・更新するため、工事現場の安全衛生確保、社会保険加入確認、建退共制度共済証紙の適切な発行で現場の適切な管理と実務効率化、工事品質向上につなげるため―としている。
CCUS登録データ共同利用における主なデータ提供項目は次の通り。
◇技能者基本情報=氏名、性別、生年月日、血液型、住所、電話番号、所属事業者名、健康保険加入有無、年金保険加入有無、雇用保険加入有無、建退共番号、労災特別加入有無、受診健康診断種類、経験年数、保有資格、技能ランク、国籍ほか
◇事業者情報=商号・名称、建設業許可有無、法人番号、代表者名、所在地、電話番号、資本金、許可業種、健康保険加入有無、年金保険加入有無、雇用保険加入有無、退職金共済加入状況、建退共契約者番号、労災保険特別加入、主要取引先ほか