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知事にインフラメンテナンス大賞国土交通大臣賞受賞を報告/三条の包括的維持管理

2025/03/26 新潟建設新聞

 第8回インフラメンテナンス大賞国土交通大臣賞を1月に受賞した、三条市の社会資本に係る包括的維持管理業務の取り組みを受託する共同企業体の構成会社と滝沢亮市長が24日、花角英世知事を表敬訪問した。

 同企業体は、外山組(代表企業)・久保組・マルモ建設・イグリ・山田電気・向陽園・パシフィックコンサルタンツの7社で構成。道路、橋梁、公園、水路といった複数分野を跨いだ日常的な維持管理について、データマネジメントと現場力の融合による維持管理の効率化・高度化を図る市中心部を含む「嵐北地区」の取り組みが、メンテナンス実施現場における工夫部門で大臣賞に選ばれた。

 業務では性能規定を採用し、現場対応で民間に自由度が与えられた中で、官民連携の下で試行錯誤を繰り返しながら持続可能な維持管理体制の構築に取り組んできた。共同企業体では、民間側で自由度のある対応ができる仕組みを確立し、AI点検やタブレットを活用したパトロール支援といった新技術活用などに積極的に取り組み、業務の効率化・高度化を図っている点が評価された。2024年度から第3期目の業務を受託しており、引き続き同じ体制で対応を継続している。

 花角知事は「素晴らしい取り組みであり、本当におめでとうございます。三条市も先導的であるが、それを受け止める皆さまの努力も全国的には先進的なこと。まだまだ発展する可能性のあるビジネスモデルだと思う」と述べ、さらなる活躍に期待を寄せた。

 滝沢市長は「5年契約で一定の予算を渡し、一定の基準・金額以内であれば市役所の許可を取らずにスピーディに細かい修繕をやっていただいている。今後も土木関係の人手不足が想定される中で、将来の担い手不足にも備えた取り組み」と説明。複数年契約でまとめて発注する分野横断型の包括的民間委託に全国でもいち早く取り組んだこともあり、全国から視察や講演依頼が届いていることを明らかにした。

【写真=花角知事と一緒に関係者が記念撮影】

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