記事

事業者
茨城県南水道企業団

若柴配水場建て替え/34年度までマスプラ

2025/03/26 日本工業経済新聞(茨城版)

 県南水道企業団の水道事業マスタープラン(2025~34年度)が明らかになった。4路線の配水本管で減径を考慮した管路整備を実施。配水施設の更新については、若柴配水場3号配水池耐震化事業(建て替え)や牛久配水場4号配水池増設などを進める。若柴配水場水系の統合や戸頭配水場更新計画の見直しなど、水需要の減少を考慮したダウンサイジングについても検討を行っていく。

 管路の更新および耐震化に際しては、配水本管の口径見直しを検討。牛久配水場水系の路線③において、φ300~500をφ200~300に減径。戸頭配水場水系では路線③~⑤で、φ250~700からφ100~150へのダウンサイジングが可能となる。減径により生じた差額を活用し、管路の更新率を目標値の1%まで加速させる方針だ。

 管路整備に関する目標設定については、33年度の目標値として▽普及率=87%▽管路更新率=1%▽管路経年化率=42%▽管路の耐震適合化率=45%▽基幹管路の耐震適合化率=60%▽石綿セメント管の更新完了▽鉛製給水管の解消-を掲げている。

 水道施設においては、28年度時点で配水池の耐震化率が20%、ポンプ所の耐震化率については60%達成を目指す。当面の目標としては、牛久配水場(牛久市栄町4-194)に耐震性のある新たな配水池を増設。戸頭配水場(取手市戸頭4-4-1)については経費の大幅な上昇を鑑み、配水池容量や耐震化工法の見直しに取り組む。更新の全体計画についても、再度検討を進めるとした。

 藤代配水場(取手市中田387-1)ではポンプ所建屋の詳細な耐震診断を実施し、対策を講じる。また、高台移転および利根配水場(利根町布川618-247)との統合についても検討を進めていく。若柴配水場では需要減少に合わせて2系統の一元化を推進。過大となっている設備のスペックを見直しを行う。

 34年までの概算投資額については、若柴配水場の3号配水池耐震化事業(建て替え)および1系配水ポンプ設備増設に13億2400万円。牛久配水場4号配水池・配水ポンプ増設には合わせて10億200万円を見込んでいる。4号配水池増設に係る基本設計費として、25年度は1650万円を措置。

 戸頭配水場では2号配水池耐震化事業に向け、耐震診断業務委託費2310万円を充てた。進ちょく中の3号配水池と合わせ、総額34億6800万円で耐震化事業を進めていく。藤代配水場の管理棟耐震化には6000万円、配水場移転・統合等に係る事前準備には1億2000万円を投じる見込み。

 さらに、上水道事業と連携した耐震化計画の策定や営業業務の包括委託の検討、民間活力の導入および広域連携について、検討を進めていく予定。

 企業団の現況としては、龍ケ崎市、取手市、牛久市、利根町の3市1町へ県用水供給事業から受水し、給水を行っている。計画給水人口は26万1320人、計画一日最大給水量については10万3700立方m。表流水(霞ヶ浦および利根川)を水源とする。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら