北杜市は2025年度から2カ年で小淵沢小学校校舎の長寿命化改修工事を計画しており、早期発注にて仮契約を結んだ後、6月市議会で契約承認を諮る方向で考えている。着工は仮設校舎への引っ越し後となる。また、校舎完成後は体育館の改修工事を計画し、設計もできる限り早めの発注へ準備を進めていく。
校舎は築50年が経過し老朽化が進むため、設備などを含め全体をスケルトン状態にした後に全面改修を行う。躯体は変わらないため、校内レイアウトについては従来から大きな変更はない。改修ポイントには、長寿命化に係る躯体部分の健全性確保や断熱性の向上を挙げる。校舎の概要は表のとおり。
工事の金額面から本契約締結に向けては、契約内容に関して市議会の承認が必要となる。4月から5月を目安に早期発注を行い、順調に行けば6月市議会への議案上程を視野に入れる。
なお、現在はグラウンド側で仮設校舎を建てる準備を進めている。7月末までを目標に完成させ引っ越しを進めた後、2学期から仮設校舎で授業が始まる見通し。賃貸借の契約先は大和リース。
校舎棟は軽量鉄骨プレハブ造2階建て、延べ床面積約2647㎡、倉庫棟は平屋建て(A約12㎡)。設計者は天野建築設計事務所。
2カ年継続費は、建築・電気・機械設備工事に16億6400万円、監理業務委託に1236万7000円を設定している。
また、校舎の改修が完了した後は体育館の改修に取り掛かる。長寿命化の観点から建物の状態を確認しつつ、屋根屋上や外壁、床など、外部内部の改修項目を検討していく。ポイントにはエアコンの設置や断熱性の向上を挙げる。設計業務も2カ年で考えており、できる限り早めの発注を目指す。
設計費に係る債務負担行為は、25年度824万1000円、26年度1922万6000円を設定している。
当初予算案では事業費として6億6931万1000円を盛った。