辰野町の2025年度当初予算は一般会計の普通建設事業費が11億5477万円。町民会館改修や公共施設の照明LED化、平出保育園との統合に伴う東部保育園改修などにより、前年度比33.7%増(2億9075万円増)と大幅に膨らんだ。
町民会館改修には工事費3億6241万円を計上。発注はホール天井改修などの建築系工事、照明LED化改修工事(舞台以外)、舞台照明LED化改修工事の3件に分けて予定している。施設利用の都合上、着工は26年2月ごろとなる見通し。建築系工事と舞台以外の照明改修工事は議会承認が必要な規模で、9月議会に契約議案を提出できるよう、8月ごろに施工者を選定する。設計業務は設計工房アーツ(辰野町)が担当。工期は6カ月を見込む。
建物はRC造2階建て、延べ3598㎡。席数717席(固定656席、可動58席)のホールのほか、大会議室や調理実習室なども備える。1987年開館で、大規模な改修は今回が初めて。
■保育園工事へ1.2億円
また、保育園運営費の中で工事費1億2100万円を確保し、東部保育園改修のほか、各園の照明LED化や遊具改修を行う。東部保育園改修では屋根・外壁等改修に4560万円(設計委託料等を含む)、駐車場整備に3500万円(同)を試算。駐車場は道向かいにある旧樋口保育園を解体(別事業で工事費1700万円を計上)し、跡地約1600㎡に整備する。園舎改修は屋根・外壁が対象。統合後も園児数は現行の定員(120人)に収まるため、内部の改修は予定していない。工事発注は園舎改修と駐車場整備に分けて行う。園舎はS造平屋建て、延べ1603㎡。建設は2000年度。
照明LED化改修は対象となる東部、羽北、新町の3園を、遊具改修は平出を除く5園を一括で発注する予定。なお、中央保育園も照明LED化改修を予定しているが、工事は別途発注する。予算額は987万円。
このほか、庁舎管理費工事に8964万円(空調設備、床材改修、照明LED化改修、地域レジリエンス・ソーラーシステム賃貸借事業付帯工事)、住宅管理事業工事に4700万円(住宅補修、小野駅前団地A棟屋根・外壁等改修、平出団地37~40号棟および41~44号棟解体)、通学路緊急対策交通安全事業歩道拡幅工事に6300万円、辰野中学校給食室床改修・照明LED化改修工事に3135万円を計上した。
一般会計の総額は103億5000万円で前年度比7.6%増。