山中湖村(高村正一郎村長)の2025年度当初予算が明らかとなった。主な事業では、防災行政無線更新工事費3億8687万円のほか、(仮称)沖新畑地区コミュニティセンター工事費1億9019万円、役場庁舎太陽光設置工事費4875万2000円、明神前交差点周辺整備工事費3582万4000円を計上。また、長池公園整備事業は実施設計や工事で3523万円を付けている。一般会計に占める普通建設事業費は8億6020万4000円で、前年度比0・5%の増。
防災行政無線の更新は、役場庁舎の放送設備のほか、子局(約20基)、個別受信機などをメインに取り換える。また、デジタル変調方式は16QAMから9PSKに変更する。単年度で仕上げる予定。
沖新畑地区のコミセンは、実施設計を山梨県建築設計協会に委託。工事発注時期など詳細なスケジュールは未定。工事は単年度で仕上げる予定。施設は、W造平屋、床面積が約280㎡。用地は確保している。
明神前交差点周辺整備事業は25年度、ロータリーの整備を計画している。工事発注時期は夏過ぎで想定。年度末までの完成を目指している。
ロータリーは、敷地面積約7000㎡で、交差点の北西で整備する。実施設計は、イーエーユーセントラルコンサルタント・SUGAWARADAISUKE建築事務所・都市環境設計JVが担当した。
役場庁舎屋上の太陽光パネル設置は、設計をK&K都市建築設計事務所に委託。工事は単年度となる見通し。
長池地区の公園整備は、実施設計に充てる委託料1400万円のほか、工事費2123万円を計上している。25年度は、実施設計を委託するほか、整備予定地にある住宅などを撤去する。本体工事や造成工事は、26年度以降を見込んでいる。
同公園は、山中湖の北岸で計画。周辺用地を取得し新たに公園を整備するほか、老朽化した消防団詰所と公衆トイレがあるため、敷地内でそれぞれ建て替える。敷地面積は、おおよそ2500㎡で検討。基本計画・基本設計は、山梨建築設計監理事業協同組合。
一の堀二の堀調節池(山中地区)は25年度、土砂の撤去5000立方m程度を予定している。池の土砂撤去は、23年度から作業を開始。今後行う作業にもよるが、25年度中に完了する見通しとしている。
道路橋梁維持補修工事費は3051万5000円を予算化。25年度は▽3号無名橋▽中二之橋▽23号無名橋―の3橋を見込んでいる。設計はサンポーが担当した。また、今回の予算では、道路橋梁補修で委託料3921万7000円も盛っている。
山中湖村主要事業
◆防災行政無線更新工事=3億8678万円
◆(仮)沖新畑コミセン整備工事=1億9019万円
◆庁舎太陽光設備工事=4875万円
◆明神前交差点周辺整備工事=3582万円
◆長池地区公園整備事業(設計、工事)=3523万円
◆一の堀二の堀調節池維持管理=3353万円
◆道路橋梁維持補修事業=3051万円