記事

事業者
長野県宮田村

給食施設建設に15億円/S造700㎡、発注は階段棟先行/25年度予算

2025/04/05 長野建設新聞

 宮田村の2025年度一般会計当初予算は56億8500万円。学校給食施設建設事業費の計上により前年比23.3%増(10億7600万円増)となった。同事業には26年度の債務負担行為を含め15億円を措置。建設場所となる宮田小学校の校舎棟と給食施設をつなぐ階段棟建設工事を先行して発注し、その後、給食施設建設工事も年度内に建築、電気、機械の3分離で発注する計画だ。稼働は27年度の予定。

 建設場所は小学校のグラウンドの一部で、用地は約1000㎡。給食施設はS造平屋、延べ約700㎡。小学校と中学校の給食約800食を供給する。階段棟は小学校の非常階段を除却し整備。各階から給食施設と行き来できるようにする。

 現在はアーキディアック(松本市)が実施設計業務を進めており、8月ごろにまとまる見通し。教育委員会は工事発注時期について明言できる段階にないとした上で「階段棟は年内、給食施設も年度内には発注する」と話した。

 当初予算には同事業に関連し、小学校校庭西側村道拡幅工事費600万円と小学校西門・石碑一時撤去工事費780万円も計上した。

 また、保育園施設改修工事に4090万円。東保育園で駐車場を砂利敷から舗装に変える工事やパーゴラの設置、こうめ保育園でパーゴラの設置を行う。

 橋梁修繕工事費は2800万円を確保。上伊那縫製㈱西・河原町水神橋(鋼橋L12.7、1977年竣工)、中越線・北田圃1号橋(鋼橋L11.5m、65年竣工)、中央道側道3号線・長坂3号橋(鋼橋L9.4m、74年竣工)の3橋で工事を行う。費用が最も大きいのは河原町水神橋。設計業務は2023年度にナカタ(宮田村)が実施している。

 屋内運動場の人工芝張り替え等修繕には工事費3921万円と設計監理委託料205万円。芝張の施工面積は約1100㎡。教育委員会は「早ければ月内にも設計監理業務について随意契約で発注し、6月には施工者選定の入札を行いたい。利用者が比較的少ない9月中旬までに完了できれば」とスケジュールを示した。

 このほか農業用水路工事に4700万円、村民会館非常用発電機工事に900万円、庁舎屋上改修工事に660万円、公園長寿命化計画委託に1650万円、地籍調査委託に1084万円を計上した。

 水道事業会計では改良工事に3300万円。大原配水管敷設替や第1、第2配水池の設備・機器更新を行う。下水道事業会計ではアクアランド改築実施設計費3030万円、マンホールポンプ場改修工事に1900万円を計上した。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら