成田市は、久住地区にスポーツ施設などの新設を計画している。第1四半期に「スポーツ施設等整備基本計画策定支援業務委託」を公告し、年度内に計画を策定する方針。委託料は当初予算において、成田空港周辺環境整備推進事業として、自転車を活用した地域活性化調査などと合わせて2765万5000円を計上した。整備用地については、成田国際空港所有地の借地を検討中。施設形態として運動公園を想定しているが、施設内容、施設規模、事業手法などは基本計画作成段階で固める。
2024年度には「騒音地域における環境整備調査」をシオ政策経営研究所に委託した。
空港の機能強化が進む中、騒音地域の振興策と騒音対策をより一層推進していくことが重要であるため、調査においては「地域コミュニティ機能の維持・充実」および「地域への来訪促進」の2つの方向性を柱とし、豊かな自然と地域文化が息づく郷土の魅力を次世代につなぐことを目指して騒音地域内6地区および騒音地域全体の振興策を策定した。
6地区のうち久住地区においては、以前からスポーツ施設整備の要望が寄せられていたことを踏まえ、具現化を図ることとした。
また、6地区に共通し、サイクリングロードの設定など自転車を活用した地域活性化策を打ち出した。
小泉一成市長は「振興策の具現化に向けては、騒音地域の住民の意見を丁寧に聞きながら、引き続き、空港の発展が地域の発展につながると実感してもらえるよう取り組んでいく」と強調した。