日立・高萩広域下水道組合は、2025~27年度にかけて伊師浄化センターの水処理施設改築を実施する。機械・電気設備を改築更新するものとして、7月以降に2分離での工事発注を予定している。事業費には3カ年継続費15億5417万円を設定した。また先行して、放流管渠耐震補強と沈砂池・ブロワ棟建築付帯改築(電気設備)の各工事を6月までに公告する。
伊師浄化センターの水処理施設は、汚水を処理し河川に放流するための基幹的な設備。設置後37年が経過し、動作不良や腐食が発生している1系3・4池を撤去し、耐震構造物となる3系3・4池に設備を新設する。
更新する機械設備の内容は、最初沈殿池(1池)や反応タンク(2池)、最終沈殿池(2池)、消毒ブロワ(1台)など。工期には約900日を設定している。事業費には3カ年で9億3300万円(25年度1億8660万円、26年度3億7320万円、27年度3億7320万円)を充てる。
電気設備では、配電盤・制御盤(2組)や制御用コンピュータ一式のほか、中央監視設備の機能増設、2号沈砂池電気設備を更新する。事業費が3カ年で5億7241万7000円(25年度1億50万円、26年度2億3590万円、27年度2億3601万7000円としている。
同施設ではこのほか、放流管渠の耐震補強と沈砂池・ブロワ棟建築付帯改築(電気設備)にも取り掛かる。いずれも4~6月に一般競争で工事を発注し、工期が6~7カ月を見込んでいる。
放流管渠の耐震補強は、可とう継手による耐震化4カ所と亀裂部補修2カ所を実施。沈砂池・ブロワ棟建築付帯改築では、蛍光灯のLED化や誘導灯・非常灯の更新を約122台実施する計画としている。