埼玉県建設業協会(小川貢三郎会長)は8日、9日の2日間、会員企業を対象とした2025年度新入社員研修を、伊奈町の県民活動総合センターで実施した。本年度は38社の124人(うち女性は23人)の研修生が参加、社会人・企業人としての基礎を学んだ。
この研修は、社会人、企業人としての心構え、礼儀作法をはじめ、建設会社の社員に必要な基礎知識を習得することが目的。講師は富士教育訓練センターの花輪孝樹氏が務めた。
8日の開講式で主催者代表あいさつに立った磯田和彦専務理事は、最初に建設業の仕事について「人々の生活や産業の基盤、経済を作り出す重要な産業。ものを造りあげる喜びを感じ、また、自分が手掛けたものが目に見える形で長く残る、大変すばらしい仕事」と説明。建設業の役割については「地域の安全を守るという大変重要な役割もある。最近で言えば、八潮市で発生した下水道の老朽化による大規模な道路陥没事故は記憶に新しいと思うが、災害が発生した際には、いち早く現場に駆け付け、復旧作業を行っているのは地域の建設業」と強調。地域の安全を守る役割は重要性を増しており、これからも持続的に発展させていく必要があると訴えた。続けて「そのためには、若い人たちの力が必要。われわれの仲間に加わっていただいた皆さんには大いに期待している。2日間の研修で、さまざまな気づき、すばらしい仲間が得られるものと思うので、積極的に研修にのぞんでほしい」と呼び掛けた。
初日は、ガイダンスを行った後、社会人としての責任と義務、挨拶行動、ビジネスマナーを学び、2日目は仕事に取り組む決意、実践話法演習、スピーチ演習、他己改善と自己活性法の講義やグループ演習が行われた。
写真=38社から124人が参加した研修会