記事

事業者
茨城県北茨城市

北茨城市25~29年度 学校改修9割を/「新陸前浜街道」促進/橋梁長寿命化修繕は60%

2025/04/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 北茨城市は、2025~29年度のまちづくりの基本方針・施策の展開を示す後期基本計画をまとめた。公共施設では、民間活力を活用する目標値を32施設としたほか、施設の延べ床面積の削減量目標値を6%に設定。小・中学校施設の長寿命化改修事業の実施率については、29年度までに90%を目指す。道路関係では、市の南北軸を構成する「新陸前浜街道」の整備促進、橋梁長寿命化は修繕率60%を目標に掲げる。

 市では、現在の総合計画の前期基本計画(20~24年度)が終了したため、25~29年度を計画期間とする後期基本計画を策定した。

 公共施設の適正配置では、既存施設の老朽化対策と総量・コストの縮減を図るため、延べ床面積の削減率を既存の4%から目標値6%に上昇。施設の日常的な修繕などに係る費用は7000万円を盛り込んでいる。

 学校施設などの充実と整備の促進に向けては、小・中学校施設の長寿命化改修事業の実施率を40%(23年度)から90%(29年度)に引き上げた。学校施設長寿命化計画に基づき、計画的な改修等を推進する。

 新市街地の形成では、市内の優れた自然景観や古い街並みの保全に努めるとともに、観光振興にも配慮した景観整備を推進。公共施設のデザインや公共の案内サインなどについて、自然環境との調和を図ることとしている。

 地籍調査の推進にあたっては、未実施区域に公共事業等の計画がある場合、当該区域を先行して調査を行うなど、着実な調査を進めていく。地籍調査面積は23年度時点で26・51㎞2となっているものを、29年度までには31・34㎞2とする目標を掲げている。

 道路・交通ネットワークの整備では、市の新たな南北軸を構成する、日立市と福島県いわき市を結ぶ幹線道路「新陸前浜街道」の早期完成に向けて、国・県に対する働きかけを推進していく。

 そのほか、橋梁長寿命化では、計画に基づき29年度までに修繕率60%を目指す。

 水道関係では、上水道の老朽管の更新率を59・7%。下水道の全体計画面積の整備率は12・1%をそれぞれ目標値に設定している。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら