国土交通省渡良瀬川河川事務所は、館林市で架け替えを行う江川橋のP2橋脚新設工事を6月までに条件付き一般競争入札で公告する。工事規模は2億円以上、3億4000万円未満とする。工期は約10カ月を想定し、出水期施工となる。余裕期間制度(フレックス方式)の活用予定工事としている。また、年度内にはA2橋台建設工事の公告も見込んでいる。
館林市木戸町と日向町を結ぶ市道8505号線へ、多々良川を跨ぐ新橋を架設する。市から事業を受託し、同事務所が工事を担当する。
新橋は橋長76m、全幅員9・7m(有効幅員8・5m)の鋼2径間連続合成I桁橋。架設位置は森の木排水機場の北側で既存橋梁から南へ300mほどの位置。
発注するP2橋脚は高さ10・7m、幅10m、厚さ2・5mの壁式橋脚。コンクリート量482立方mを使用して築造する。なお、フーチングは高さ1・9m、幅14・4m、厚さ8・4mの規模。基礎は場所打ち杭となる。このほか、残る下部工はA1およびA2橋台となる。両橋台ともに構造は逆T式、基礎は場所打ち杭を採用する。
橋梁の詳細設計は橋梁コンサルタント(東京都中央区)が手掛けた。
現在の江川橋は1939年に竣工され、赤城神社(木戸町522)の南側を通る市道2級6号線の橋梁で橋長12・1m、有効幅員3・2m規模。単径間で、上部工の型式は不明。新橋の供用開始後、安全確保のために既存の橋は解体する見通し。堤外地に立地しており、堤防の切り欠き部を取り付け道路が通るため水防上の課題となっているほか、橋梁本体も老朽化が著しいために架け替えを計画した。