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【自動物流道路】実装へコンソーシアム設立/参画事業者を随時募集

2025/04/11 本社配信

 国土交通省は、自動物流道路の実装に向けてコンソーシアム(共同事業体)を設立する。これに向け、参画する企業や団体の募集を開始した。事業者は期限を定めず随時募集。1回目のコンソーシアムは5月16日に開催を予定している。

 自動物流道路は、トラックドライバーの時間外労働上限規制適用や担い手不足など物流危機への対応、温室効果ガス削減に向けて検討。道路空間を活用した新たな物流形態となる。道路空間には物流専用のスペースを設け、無人化・自動化された輸送手段で貨物を運ぶ。同省では2027年度までに新東名高速道路の建設中区間で実験を行う予定。30年代半ばまでの第1期区間運用開始を目指している。

 新たに設立するコンソーシアムは、各分科会での検討状況や実証実験の結果情報を共有し、すでに検討を進めている有識者会議への提言も行う。分科会はビジネスモデル・オペレーション・インフラの3つを設置する。

 コンソーシアムへの応募条件は①自動物流道路の社会実装、利用に関心を有すること②自動での貨物の搬送に関する技術・ノウハウを有すること③自動物流道路の建設に関する技術を有すること―いずれかの条件を満たす事業者。

 なおコンソーシアム設立について、事業者向けの説明会を4月23日14時に中央合同庁舎2号館で開催する。説明会は22日18時まで受付。申込先は道路新産業開発機構。

 コンソーシアム各分科会の活動内容は次の通り。

◇ビジネスモデル分科会=需要予測や収支見通しのシミュレーション、事業成立に向けた論点と課題の抽出、事業運営者に求める要件についての議論

◇オペレーション分科会=実証実験での検証項目についての議論、事業成立に向けた技術開発の方向性や協調領域についての議論

◇インフラ分科会=既存の道路構造や周辺環境を踏まえた自動物流道路の具体的なルート・構造の議論、想定される物流量や周辺環境を踏まえた拠点の必要面積や配置等の議論

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