県が進める伊那新校整備事業で、伊那北高校(伊那市山寺)の敷地内に建設する仮設校舎のⅠ期工事が来週にも公告となる。6月上旬には既存解体工事のⅠ期分として、小体育館ほか除却工事の公告も予定されている。発注機関は仮設校舎が伊那北高校、解体工事は施設課。
同事業では伊那北高校敷地内に2棟の仮設校舎を整備する。公告するのは小体育館として使用する1棟(約700㎡)。入札方式は一般競争入札。
また、解体工事については10日に開かれた課の建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格が決定。入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で、参加基本要件は解体844点以上、県内本店。発注規模は税込み予定価格1億8000万円未満。
工事概要は小体育館(S造2階建て1124㎡)、調理実習津室・音楽室(S造2階建て342㎡)、プール附属棟(CB造平屋87㎡)ほかの除却工事。開札予定時期は6月下旬で、工期は約240日。
同種工事要件で「RC造(SRC造を含む)で2階建て以上、かつ延べ600㎡以上の建築物の解体工事の実績」を、技術者要件で主任(監理)技術者として「解体工事施工技士または登録解体基幹技能者、かつ1級建築施工管理技士または1級土木施工管理技士」の配置を求める。
■年度内に西棟校舎発注も
本年度後半には普通教室や理科室などが入る西棟校舎新築工事の発注を予定。事業費は補正予算で要求する考え。
伊那新校は伊那市の伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校を統合し、伊那北高校の校地を活用して整備する。工事は解体、仮設校舎、新築工事をそれぞれ2期に分けて順次進める。
まず6月~2026年3月の約10カ月を解体および仮設校舎Ⅰ期工事の期間として、前述の工事を進める。当初予算ではここまでの費用を計上している。
26年4月~27年8月は新築Ⅰ期、仮設Ⅱ期の工事期間として、普通教室、理科室などを備えた西棟校舎を新築。26年秋以降から2棟目の仮設校舎の整備に取り掛かる。27年10月~29年4月は解体Ⅱ期工事として北、中、南校舎を除却。28年12月~30年7月は新築工事Ⅱ期工事として普通教室、美術室ほかの東棟や管理教室ほかを配置した南棟校舎、小体育館を建設する。
30年7月~31年2月に外構および仮設校舎の解体工事を行い事業を完了する。新校は工事期間中の28年4月に開校する。設計業務は一級建築士事務所暮らしと建築社(伊那市)・みかんぐみ一級建築士事務所(神奈川県横浜市)JVが担当。