【みどり】野村建設工業(桐生市、野村篤代表取締役)のグループ会社であるタイムプロデュース(桐生市、同代表取締役)は、みどり市内のJR岩宿駅南口へホテルを建設することを明らかにした。11日にみどり市と開いた記者会見で示したもので、建物はS造10階建て、延べ床面積3222㎡となる。野村建設工業が施工を担当し、9月に着工。2027年2月の完成を目指す。
会見で須藤昭男市長は「ホテルの建設は、宿泊場所がなかったみどり市にとって大変うれしいこと。地域の皆さまに愛され、新たなシンボルとして活用できるようサポートしたい」とあいさつした。
野村建設工業の野村代表取締役は「宿泊される方に満足していただけるようなホテルを目指していきたい。そして、地域に溶け込むような建物を計画している」と述べた。
市への進出理由としては、同社が新ホテルの建設地を探しており、駅南口に空き地があったことに加え、駅や国道50号線が近いなどの立地を踏まえて決定した。
ホテルは駅南口のロータリーと接している笠懸町阿左美1491-1、ビックマーチ桐生店(笠懸町阿左美1492-2)の向かい側へ建設する。取得した敷地面積は2858㎡。施設は客室数150室を設けて大浴場や露天風呂およびサウナ、食事会場なども設置する。このほかの建設地やその周辺に120台分の駐車スペースを整備する。事業費は、土地取得費などを合わせて約20億円としている。
建物の管理および運営は、野村建設工業のグループ会社である、ベルズイン前橋およびベルズイン土浦を展開するタイムプロデュースが行う。
設計は新生設計(熊本県八代市)、施工は野村建設工業、施主はタイムプロデュースとなる。
このほか、市では岩宿駅を核とした総合的なまちづくりプランを24年3月に策定しており、南口・北口の周辺整備を予定している。現在は実施設計業務を三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が進めており、年度内にまとめる。