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茨城県筑西市

道の駅拡張施設整備工 夏ごろ発注へ/筑西市/外周道の整備も

2025/04/16 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑西市は、道の駅の拡張整備を進めている。2025年度は、施設整備工事や遊具設置工事、外周道路整備工事に取り掛かる。主となる施設整備工事は、順調に進めば7月中に公告し、9月の議会承認を経て26年度末の工事完了を目指す。外周道路整備に関しても26年度末の工事完了を図る。また、遊具設置工事は設計・施工を含めた公募型プロポーザルを7月中に行う見通しだ。

 施設整備工事は7月中の公告を目指している。9月議会で承認を経た後に本契約を結び、27年3月末までの工事を予定。工事内容は、駐車場整備を中心として、膜構造物による大屋根やトイレなどの建築工事、植栽工事などを実施する。25年度当初予算では施設整備工事費として6億4087万円を充てた。

 外周道路整備工事では、公告時期については調整中で、27年3月末の整備完了を図る。工期は1年弱ほどを想定している。

 遊具の設置工事では、大型遊具など設計・施工を含めた公募プロポーザルを7月中をめどに公告する。事業者選定後は、10~11月より大型遊具の設計に取り組んでいく。工事自体は26年度の着工になる。遊具は、インクルーシブ遊具、乳幼児、幼児にも対応したものとする。

 そのほか26年度には、あずまやなどの木造建築工事も予定。施設整備工事の進捗と調整しながら、26年度上半期にも発注する見通し。26年度末までの工事完成を見込む。工事費については、森林環境基金を活用。拡張整備全体の完成は27年3月末を目指している。

 現在は、拡張にかかる造成工事を実施中。施工者は常陸建設・荻原建設JV。工期は26年1月末まで。

 拡張予定地は道の駅西側約3・1ha。駐車場330台を整備するほか、ふわふわパーク、雲のあずまや、すじ雲コリドーなどを設置する。ふわふわパークは、ふわふわドームが1基、噴水広場、雲の屋根800㎡規模を設置。雲のあずまやは2カ所設置し、すじ雲コリドーは延長184mとなる。そのほか遊具広場、芝生広場を有し、現在の道の駅敷地とは、ラウンドアバウトを経由し、道の駅とつなぐ橋で接続する予定だ。

 道の駅の敷地面積は4万7709㎡で、普通車318台、大型車43台の駐車場を備える。拡張の背景には、駐車場台数不足、遊具施設が少ないといった市民からの要望が多いことがある。

道の駅拡張整備イメージ

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