新築する方向の昭和町役場庁舎について、他の機能を集約した複合施設とすることも検討していることが関係者への取材で分かった。複数の機能を盛り込むことで利便性向上や財政負担軽減を図る。ただ学校長寿命化など大型事業が控えるため早期の事業化は難しいとみられ、2025年度はさらなる計画の検討に充てる見込みという。
同町の公共施設再編では、第1期で中央公民館跡地活用や役場庁舎再整備、第2期で総合会館(老人福祉センター、保健センター、働く婦人の家)、図書館、温水プールのあり方を検討するとしていた。計画案の作成はパスコが担当した。
再編について話し合う検討委は今年2月、役場新築を妥当とする意見をまとめ町へ答申。関係者によると、それを受け町は新施設建設の方向で検討を始めたが、盛り込む機能についてはまだ流動的。内容が固まり次第パブリックコメントを実施する予定という。
これまでの町議会では4階建て程度とする案が示されたが、これは役場機能のみを想定したもの。施設の内容次第では、さらなる高層も考えられるという。事業化までにはまだ時間が掛かることが見込まれ、町はさまざまなプランを比較検討し、最終判断する。