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国土交通省

【コンクリート脱炭素化】低炭素型使用を原則化/CO2吸収も研究開発

2025/04/25 本社配信

 国土交通省はコンクリートの脱炭素化に向け、2030年度をめどに低炭素型コンクリートの使用を原則化する。対象は直轄土木工事。またCO2固定化・吸収コンクリートの研究開発も進めていく。

 CO2排出削減に向けては、セメント代替材料による低炭素型コンクリート製品の活用を進める。セメント混合割合を45%以下とし、高炉スラグ微粉末などに置き換える。まずは試行によって市場性を検証し、27年度~30年度の期間で用途・地域を指定して使用を原則化する。対象は順次拡大する方針。以降は排出削減割合を順次引き上げていく。

 CO2吸収源増に向けては、CO2を固定した炭酸塩原料による骨材や混和剤の使用、養生中のCO2吸収について技術開発を進める。試行工事で適用性の範囲や供給体制、費用対効果を検証。以降は用途などを指定して使用を原則化する。対象は順次拡大していく考え。

 低炭素型コンクリートの使用原則化は、同省が作成した直轄土木工事の脱炭素アクションプランで示された。同省は建設現場におけるカーボンニュートラルに向け、先進的な取り組みで全体的な底上げを図る考え。

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