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山梨県笛吹市

消防本部改修へ 近く現況調査に着手

2025/05/01 山梨建設新聞

 笛吹市消防本部は庁舎を改修する。近く現況調査に着手し、改修箇所や概算事業費などをまとめる。訓練棟にも手を入れ老朽化が進む施設の長寿命化を図る。電気や機械設備のほか内外装についても予算内で可能な限り改修する方針。2026年度の着工、完成を目指す。

 同消防本部は笛吹市役所から東へ約600mの石和町下平井地内にある。県道302号線(鵜飼橋通り)沿いで、鵜飼いで有名な「ホテルうかい」にほど近い。

 同本部管理課によると、庁舎はRC(一部S)造2階建てで、延べ床面積は約2700㎡。そのほか緊急車両が入る車庫やA・B・C3つの訓練棟がある。訓練棟はAが20㎡程度、Bが2階建て200㎡程度、Cが3階建て100㎡程度。Aは16m程の高さがある。竣工は2004年度と築20年以上が経過しており、機能維持を図るため大規模に改修する予定という。

 25年度は現況調査および設計を実施する。6月に入札を行い業務委託する予定。10月ごろまでに改修箇所の特定や概算事業費の算出などを行い、26年度当初予算案に工事費を計上したい考え。工事内容にもよるが同年度の着工、完成を見込んでいるという。

 想定される工事内容は屋上防水やトイレの洋式化、照明のLED化、空調の更新、内外装の改修など。災害時の救援拠点となる施設のため躯体も含め状況を調べ、改修の必要性を判断する。優先順位を付け予算内で改修できる範囲を検討するという。工事は通常業務をしながら実施する方針で、今後設計者らと段取りなどを協議する。

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