県下水環境課は、下水道広域化推進総合事業を活用して、市町村が事業主体となって進めるための社会資本総合整備計画をまとめた。計画期間は2025年度~29年度の5年間で、計画対象は前橋市、伊勢崎市、甘楽町の2市1町となっている。2市1町合わせた事業費は8億6400万円となる。
下水道広域化推進総合事業は社会資本整備総合交付金事業のメニューのひとつとなっている。汚水処理施設の統廃合を実施し、人口減少化において汚水処理事業の経営面から、持続可能な事業運営を図ることを目的としている。
計画対象となっている前橋市、伊勢崎市、甘楽町が進める事業は次の通り。
【前橋市】
第1-1処理分区における汚水管渠の新設と前橋市し尿処理施設統合事業を盛り込んでいる。
汚水管渠の新設はφ150㎜の圧送管を1262m布設する。25~26年度の2年間で事業を進める。全体事業費として1億6000万円を位置付けている。
し尿処理施設統合事業は終末処理場の改築を行う。25~29年度の5年間で計画策定・調査・設計を進める。全体事業費は1億1000万円を見込んでいる。
【伊勢崎市】
農業集落排水事業区域(三郷地区)統合を行うため、汚水管渠を新設するもの。φ100㎜の圧送管を869・4m、φ200㎜については1932・7m布設する。25~29年度の5年間で事業を進める。全体事業費として4億1400万円を位置付けている。
【甘楽町】
農業集落排水農業集落排水事業区域(善慶寺・国峰地区)の統合を行う。25年度に実施計画を作成、26~27年度は延長780mを対象としたφ75㎜の汚水管渠整備や舗装本復旧を計画する。このほか、27年度には処理場内機械設備撤去も予定している。
全体事業費は実施設計に1500万円、φ75㎜の汚水管渠整備や舗装本復旧には1億1500万円、処理場内機械設備撤去については5000万円を設定している。