埼玉建築設計監理協会(神田廣行会長)主催の第25回卒業設計コンクールの会場となったさいたま市内の埼玉会館へ21日、県の大野元裕知事が視察に訪れた。当日は県知事賞を受賞した菊池康太さんや準埼玉賞に輝いた林芽生さんら受賞者が会場へ集まり、作品の趣旨や込めた想いを大野知事へ伝えた。大野知事も「発想がおもしろい」とそれぞれの作品に関心を示した、受賞者と親しく言葉を交わした。
同コンクールには今回、県内が舞台の25作品、地域を問わない自由作品が17の計42作品の応募があり、総数は昨年を上回った。
大野知事は最初に、県知事賞に選ばれた菊池さんの作品「川越再群落化計画~時を再び鳴鐘する群落的町並みのすゝめ~」のもとを訪れ、菊池さんから作品について説明を受けた後、知事賞の賞状と目録を菅野さんに手渡した。菊池さんは日本大学理工学部海洋建築工学科から大学院へ進み、学問と研究を続ける。
準埼玉賞に輝いた林さんは、大宮を題材に「海のある埼玉-更地にしない雑居街区再生-」をテーマに作品をまとめた。東京電機大学未来科学部建築学科に学び、4月から大学院へ進んだ林さんは、大学の課題で母校の設計に取り組み、小学校建築にも興味があると話す。実家は、川口市の「建築工房パートナーシップ」で、埼玉県建築士事務所協会員。当日は、同協会の佐藤啓智会長も会場を訪れ、受賞を喜んだ。
写真=大野知事㊨に作品を説明する菊池さん

















