初の所長となり「まずは身が引き締まる思い。これまでは次長としての技術的な業務が多かったが、所長となり、さまざまな苦労を感じる。特に事務的な手続きも多く、事務方への感謝の気持ちを強く感じるようになった」と就任直後の思いを語る。
事務所事業としては、ぐんま・県土整備プラン2025で、8つの新たな中心的事業の中に、主要地方道前橋長瀞線で柳瀬橋の架け替えが着手予定事業として位置付けられた。「長年の懸案であり、橋の老朽化も進んでいることから、早期の事業着手に向け、取り組んでいきたい」と意気込んでいる。
所管地域においては「市街地を形成する藤岡市内では、交通渋滞の解消や自転車・歩行者の安全確保が課題。一方、急峻で脆弱な地形である藤岡市上日野地区や神流町、上野村においては、生活道路の安全な通行の確保や土砂災害から人命を守る、防災・減災対策が急務である」と二つの側面を持っている地域の印象を述べた。
これまで携わった思い出には西毛広域幹線道路(安中工区、高崎工区)や最初に赴任した渋川土木事務所で携わった橋梁工事などの事業をあげる。地元説明会での苦労など多くの経験もあるが、上司や地元市役所職員の皆さまと協力し乗り越えることができたという。
若手職員へは人口減少社会の中で、DXが必須な時代、特に、業務効率化に関するアイデアなどを提案・実践して欲しいと、新たな風に期待を寄せる。
建設業界へは特に災害対応や年間を通した道路・河川等の維持管理など「地域生活の守り手として、日頃よりご尽力をいただき、心より感謝したい」との思いを述べる。県土整備プラン2025では、近年の災害発生状況を踏まえ「地域ごとの災害対応組織力を維持するため、中心的事業に加え、孤立対策などの地域密着型事業も実施する方針であり、今後も測量・調査・設計・建設業者の皆さまと連携して取り組んでまいりたいので、引き続き、管内事業の推進にご支援・ご協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
休日は旅番組などを見ながら、ランチビールを楽しむなど、自宅でのんびりと過ごすのが好き。最近では年に1回は旅行に行こうと奥さまと出かけるようになった。23年には山形県、24年には島根県を訪れ、出雲大社などを巡った。旅行に出掛ける前には念入りに観光や歴史など今まで知らなかったことを下調べしてから訪れており「まるで修学旅行のようだ」と笑顔を見せる。