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群馬県下水道総合事務所

下水道総合事務所・青木所長インタビュー

2025/05/09 群馬建設新聞


2000年度からの5年間、下水道課(現・下水環境課)に在籍していた。在籍当時と比較して「各処理場が包括的民間委託により管理されることとなったことなど変化している点はあるが、下水道は県民生活に欠かせない重要なインフラというのは変わらない。生活の質を維持・向上させるためにも関係市町村の皆さまや所員と一丸となって、施設の整備や改築・更新事業を計画的に行うとともに、安定した施設の運用を行っていく」と意気込む。

流域下水道は◇奥利根◇県央◇桐生◇西邑楽◇新田◇佐波-の6処理区を所管しており、処理区域は県内19市町村にまたがっている。「広い区域の流域下水道施設を適切に管理し、安定した水処理を行うことがわれわれの責務。そのためには定期的な点検や計画的な施設更新が欠かせず、着実に進めていかなければいけない」と力を込める。25年度の主要事業としては伊勢崎幹線の築造工事をあげ「伊勢崎幹線での工事も本年度の発注で一区切りとなる。長期間にわたる事業だったこともあり、地域の公共下水道区域の拡大に大きな貢献をすることとなる」と話した。

入庁時に配属されたのは四万川ダム建設事務所。印象深い事業には最初に携わったダム建設用の工事用道路築造工事をあげる。「内容としては掘削工と砕石敷均し工だったが、現場での請負業者との打ち合わせなど見聞きするものすべてが新鮮だった。その一方で監督員として判断することの責任感に押しつぶされそうだったことを今でも鮮明に覚えている」と振り返る。四万川ダムが完成した後には現地を訪れたそうで「自分が担当したのはダム事業のほんの一部ではあったが、こんな大きな事業に携わっていたのかと感慨深いものがあった」という。

若手職員に対しては「一見関係ないようなことでも、どこかで担当業務につながっている情報がたくさんある。アンテナを高くしていろいろな物事に興味を持ち、できることなら体験をしてみてほしい。きっと広い視野を持てるようになり、人間的な成長にもつながるはず」と呼び掛ける。

建設産業については、下水道事業は一般土木分野だけでなく、機械・電気・通信・水質検査などさまざまな分野の業種が関わることから「すべての業種と関わり合わなければ、下水道事業は成り立たない。これからも引き続き各分野の皆さまとしっかりと連携し、県民の安全で快適な生活環境の確保に努めていく」と話した。

趣味は野球観戦。特に高校野球の観戦が好きだそうで、県内大会にも通うほどだとか。「各校の主力選手が出場してしのぎを削るような試合もさることながら、1年生大会が楽しみ。1年生で目を引く選手がいて、1年後、2年後に成長した姿を見られると感慨深いものがある」と笑顔を見せる。

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