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栃木県産業政策課

県産業政策課、上三川インターと台の原産業団地、県土地開発公社に決める

2025/05/09 栃木建設新聞

 県産業政策課は8日、地域整備等総合調整会議を開き、上三川町の上三川インター産業団地(仮称)の事業主体と高根沢町の台の原産業団地(仮称)の調査主体を県土地開発公社に決めた。上三川インターは北関東自動車道宇都宮上三川IC南の新4号国道沿い約35・8ha。25年度に市街化区域編入と地区計画を決定するほか、上半期に路線・用地測量や公共施設の実施設計に着手。造成工事に備え用地買収を進める。事業費に約73億1000万円を見込む。台の原は主要地方道宇都宮向田線沿いの約12・8haを開発。上半期に基本設計に着手する。

 上三川インター産業団地の開発地は、大字石田字権現林、字シウレンジ、字台原、大字磯岡字毛高坊、字鴨谷、字南前、字西谷、字一本木で構成。

 新4号国道沿いの石田工業団地と上三川インター南産業団地北側に位置。北関東自動車道宇都宮上三川ICに至近な距離にあり、産業団地開発のポテンシャルは極めて高い。24年5月に基礎調査地区に決定し、県土地開発公社が調査主体で基本設計を策定した。

 地区中央を南北に縦断する町道3―121号線を拡幅整備しメイン道路とするほか、東西に交差する区画道路などを計画した。調整池は地区南側に複数配置する。地区の外周には既存林などを活用した緑地帯を設置し緩衝帯を設ける。

 25年度から道路、整地、調整池など公共土木施設の実施設計に着手。用地取得を進め造成工事や企業を誘致して分譲を開始する見通し。

 基本設計業務は栃木都市計画センターが担当した。

 台の原産業団地は3月26日、加藤公博前町長が新産業団地の整備に関する要望書を福田富一知事に提出。開発エリアは大字上高根沢字台の原、字上ノ原の約12・8ha。宇都宮向田線沿い南側で芳賀・高根沢工業団地北側に隣接する。

 6月以降に基礎調査(基本設計)に着手。26年5月頃に事業実施地区・事業主体を決定。28年度頃の造成開始を目指す。

 町は23年度から情報収集や調査・検討を開始。事業実施への課題を抽出し県関係部局と意見を交換しながら、整備方針を決定。24年度は事前協議として県関係部局と開発要件や関係法令に基づく土地利用上の協議を進めていた。

 産業団地整備基本計画・排水計画策定支援業務は栃木都市計画センターが担当。

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