所沢市は、日東地区まちづくり基本構想を策定、このほど公表した。今年度当初予算には、調査委託料1165万1000円を計上、区界測量、権利調査、現況測量などに入る意向。
計画テーマは「商業と住宅が共存するまち 新しい所沢の駅前拠点」。基本構想は、都市計画決定を目指し、ゾーニングを設定したもの。地区内を住宅と商業業務の2つに分け、さらに商業業務は拠点と小売商業の2ゾーンに細分化した。
公共施設の配置方針について、道路は都市計画道路(3・4・10中央通り線、3・4・11所沢浦和線)、構想道路、広幅員道路(区間道路)、歩行者専用道路をそれぞれ置く。公園は各ゾーンに1カ所ずつ設ける。
対象区域は、7・3ha。北側は都市計画道路3・4・11所沢浦和線、西側は同3・4・10中央通り線、東側は西武線や西武鉄道所有地、南側は市道・民地界を境界とする。
所沢駅西口に近いものの、都市基盤整備が遅れている状況。加えて老朽化木造建築物が密集し、生活道路も未整備なため、防災面などでも問題が取り沙汰されている。
土地区画整理事業については、16年度に所沢日東地区第一種市街地再開発事業準備組合が、地区全体を区画整理で整備しながら、再開発を行うとの意見をまとめ、斉藤市長に要請。これを受けて、市が始動した。
日東地区再開発事業は、当初平成15年度の都市計画決定を目指して、進めてきた。しかしキーテナントが出店を辞退したため、大幅に軌道修正。商業床を2万~2万5000㎡程度の専門店街へと縮小した。
まちづくり基本構想策定業務は、画地測量設計(目黒区、電話03-5721-3051)が担当した。