県土地開発公社は、上三川インター(仮称)産業団地(上三川町石田、磯岡)の基本設計をまとめた。開発面積は約35・8haで新4号国道西側30・14ha、東側5・65ha。主要道路は南北の町道3―121号線を拡幅改良し幅員12mを確保するほか、幅員9・5mの区画道路を南北に2路線、東西に1路線延べ2725m整備。調整池は地下水位が高く地区南側に配置し流末は普通河川武名瀬川で西側に2基、東側は1基計画した。今後は6月にも実施設計を3分割、路線測量を2件、8月には地質調査を発注する。
実施設計はその1が新4号西側の整地(緩衝帯・緑地含む)21・5ha、造成森林0・35ha、防災20・17ha、消防水利(防火水槽8基)、付け替え水路650m、赤沢川護岸600m、全体施工計画、開発協議書等資料作成。履行期間は約12カ月。
その2は新4号西側の道路3路線1961m(幅員12m、9・5mほか)、調整池2基(1・88ha、2・5ha)、武名瀬川付け替え760m。履行期間は約12カ月。
その3は新4号東側の整地4・11ha、道路764m(幅員9・5m)、防災20・17ha、消防水利(防火水槽2基)、調整池(0・95ha)付け替え水路160m。全体施工計画をまとめる。履行期間は約10カ月。
調整池容量は新4号東側が6642立方m。西側の新4号側が1万1303立方m、区画道路東西は1万8542立方mを試算。
地区内道路のうち新4号東側は、町道4―130号線を9・5mに拡幅し地区外縁部に配置。西側の中央部を南北に縦断する3―121号線と2―02号線は街区を構成するため線形を改良。街区数は道路で区分し東側が2、西側は6を想定した。
測量その1は路線測量580mが赤沢川。用地測量1万3600平方mは地区北側の道の駅計画地の境界部分。その2の路線測量950mは東側の区画道路と西側の主要道路。測量2件の履行期間は約2カ月。
地質調査では揚水井掘削、観測井ボーリング、揚水試験、影響評価解析、水質検査を実施する。履行期間は約5カ月。
基本設計は栃木都市計画センターが担当した。
上三川インター産業団地は、新4号国道沿い東西35・8haを開発。地区北側は北関東自動車道、南側には上三川インター南産業団地と石田工業団地があり、整備する地区内の南北道路は両団地に接続する。総事業費には73億1000万円を見込んだ。