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茨城県八千代町

改修工事夏にも発注/憩遊館をリノベーション

2025/05/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 八千代町は、憩遊館「やちよ乃湯」のリノベーションを計画している。2025年度内の完成に向けて、現在は詳細設計を進めている段階。施設改修工事の発注は、7~8月ごろを予定し、9月議会で議決を得たのち、下半期より着工したい考え。入札方法は一般競争入札を予定。25年度当初予算では、本事業の工事費など、4億8700万円を計上している。

 主な工事内容は、施設内部分では、電子タグで入館が可能になる改札機の導入や食事処の移設、さまざまな方が利用可能な多目的スペースの設置など。そのほか、現時点の設計で進んだ場合、既存の浴槽の一部を改修し、電気風呂に変更する。また、施設外部分では、駐車場の整備や施設の塗装も計画している。

 現在は、紙で発券し、入館処理を行っているが、電子タグで管理することで、セキュリティの強化や業務効率化を図る。食事処の移設に関しては、施設内で行われるもので、規模などは多少の変更が想定されるが、店舗自体に変更はない予定だ。

 多目的スペースの設置については、元々は視聴覚室であったものを現在は、休憩スペースとして活用中。今後は、より多くの方に利用してもらうため、仕切りの設置などを行う予定。コワーキングスペースを作成し、老若男女問わず、さまざまな方が利用できる多目的スペースを構築する。

 施設外部の駐車場の整備では、現時点では、駐車場として利用している砂利部とロータリー部に分かれている。今回の改修で統合を計画。アスファルト舗装を実施予定で、駐車場の敷地面積は変わらないものの、駐車場として利用できる台数は増える見通し。

 そのほか、施設供用開始から30年近くが経過していることで、塗装が薄くなっている部分もあることから、塗り直しも実施する。

 今回改修を行う憩遊館「やちよ乃湯」は、RC造平屋、延べ床面積は1431㎡ほど。1996年に供用開始されてから30年近くが経過しており、老朽化などが進行している。改修により、老朽化部分をできるだけ無くし、地方創生拠点として、今後も整備を進めていく方針だ。

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