県都市整備課は、2025年度街路事業の概要をまとめ、国庫23カ所に33憶1543万7000円を投入する。2年目の中郷八木岡線荒町(真岡市)、山手通り屋敷(那須烏山市)が電線共同溝詳細設計。藤原西那須野線五軒町(那須塩原市)は電線共同溝工事に着手する。重点配分は家富町堀込線中橋(足利市)に10億円。新橋とJR跨線橋の下部工の発注を目指す。大通り桜(宇都宮市)は1億7000万円を充て歩道橋工事に着手する。(2面に事業箇所)
2年目の荒町工区はつくば真岡線など3県道が交差する荒町寿町交差点から田町交差点を南北に結ぶ340m。現道7mを16mに拡幅し両側歩道3・5mには電線共同溝を計画。幅員構成は車道3m×2車線の両側に自転車通行帯兼路肩1・5m。
工区は真岡小学校の通学路で両側の歩道はセミフラット構造によるバリアフリーで計画した。用地補償を継続するほか、物件調査に着手。27年度の着工を目指す。
屋敷工区は市役所や那須南病院、烏山高校が立地する宇都宮那須烏山線600mを15mに拡幅。車道3m×2車線、自転車通行帯2・4m、両側歩道2・8mを確保し、電線類地中化を実施。電線共同溝詳細設計に移行し用地補償を進め26年度の着工を目指す。
大通り桜・駒生町Ⅰ・Ⅱ(宇都宮市)は用地補償を進め改良工事を推進。桜工区では宇都宮栃木線の拡幅を主体に歩道橋の架け替え工事を進める。
平町東町線ほか2路線下今市(日光市)は舗装や電共引き込み線連携管工事。119号北側の進ちょくを図る。祖母井中央通り(芳賀町)は事業終盤。北進区間は土地区画整理事業が計画されており、県と町の役割分担や整備手法などを検討する。
栃木市の沼和田川原田線片柳町は、用地補償を進め改良工事を推進。
前橋水戸線大橋(佐野市)は秋山川渡河部を含む182mが事業区間。来春の供用を目指し上下部工の進ちょくを図る。新橋は橋長53・9m(幅員18m)。上部工は2径間連続プレビーム合成桁、下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎壁式橋脚1基。
家富町堀込線中橋の事業区間は桐生岩舟線から東武伊勢崎線まで640m。アーチ橋は下流に移して歩行者・自転車専用に活用し供用を図った。新橋は渡良瀬川渡河部とJR両毛線跨線部に架設。新橋と跨線橋下部の発注準備を進めていく。
新橋のうち渡河部が285mの鋼5径間連続細幅箱桁、跨線部は134mの鋼4径間連続鋼床版鈑桁(110m)とPC単純中空床版(24m)の複合橋。
おもちゃのまち下古山線若草町(壬生町)は県道下の雨水排水路工事の進ちょくを図るほか、東武鉄道宇都宮線立体部の準備工。六美町北部土地区画整理事業地北側の東進部1200mのおもちゃのまちは用地調査と補償を進め、歩道橋は詳細設計。現在の4車線道路を拡幅し標準部で25m、交差点には付加車線を確保する。拡幅に伴い電線類を地中化する。
国谷駅前線至宝は国谷駅と宇都宮栃木線を結ぶ130mが事業区間。計画幅員は18mで歩道のない狭あいな現道を拡幅し電線共同溝を整備。用地補償を進め電共工事の進ちょくを図る。
五軒町工区は15mに拡幅し電線類を地中化。JR西那須野駅と4号を結び、駅側の永田町工区は整備が完了。五軒町は4号まで500mが事業区間。物件調査や用地補償を進め電共工事の進ちょくを図る。
佐野市の前橋水戸線ほか1路線は用地補償や照明・引き込み連携管工事。市役所前の高砂町Ⅰから大橋まで約600mが未整備で、高砂町Ⅰ完了後は本町工区260mに着手する予定。
赤見馬門線ほか1路線高萩町は交差点部の物件調査と用地補償。冠水被害を防止するため南側に道路事業で調整池を整備。交差する国道50号下はオープンシールド工法を軸に国交省宇都宮国道事務所と協議調整中。
大田原市の野崎こ線橋通りほか1路線野崎は、跨線橋取り付け部南の那須塩原側の改良工事。中田原美原線城山は蛇尾川手前の歩道部を確保するため、沿道の城址公園法面を掘削する改良工事。
氏家大子線馬頭(那珂川町)は残る物件調査と用地補償。片岡西通り片岡(矢板市)は丘陵部下の函渠工を継続する。
足利市の毛野西新井線西新井町は用地補償を進め50号側の改良工事に着手。前橋水戸線八椚町(足利市)は用地補償を継続。宇都宮市の宇都宮水戸線ほか1路線簗瀬町は用地調査・補償を継続する。