花角英世県知事は14日、オイシックス・ラ・大地(髙島宏平代表取締役社長、本社・東京都品川区)に対して感謝状を贈呈した。同社が企業版ふるさと納税制度を活用し、県が本年度に発注予定の県立野球場グラウンド照明更新工事(LED化)の財源の一部となるよう3000万円の寄付を行ったことを受けたもの。花角知事は「多額の寄付をいただきありがとうございます」と感謝しながら「スポーツ環境を向上させるべく活用してまいりたい」と述べ、継続的な支援を要請した。
髙島社長は、県立野球場(HARD OFF ECOスタジアム新潟)の魅力向上に期待を寄せながら「野球が大好きでない人でも楽しめるような環境を作っていきたい」との考えを示した。同社はプロ野球イースタンリーグに参加するオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブのメインスポンサーで運営企業の経営にも携わっており、「来年の優勝を目指したい」と表明。ただし、現状では練習環境が整っていないことから、長岡市または新潟市内で室内練習場を整備したいとの意向を明らかにした。
県は脱炭素社会への転換に向けた取り組み推進の一環で、本年度から2028年度までの4カ年でLED化の工事を進める。事業費は約7億円で、今回の寄付金を費用の一部に充てる。LED照明の導入により、従来の照明に比べて消費電力が削減され、CO2排出の抑制や環境負荷の低減につながるため、より持続可能なスポーツ施設として、地域住民に安全で快適な環境提供を図る方針だ。
【写真=髙島社長(左)へ感謝状を手渡した】