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埼玉県越谷県土整備事務所

『緑の丘』公園整備事業、12年度下半期から調整池整備に着手

1999/11/17 埼玉建設新聞

 県越谷土木事務所は、松伏町地内に計画する「緑の丘」公園整備事業で、十二年度上半期までに実施設計を完了させ、同年下半期から調整池整備工事に着手することを明らかにした。十三年度には建設発生残土を利用した盛土工事を行い、整備完了地区から部分開園していく方針。

 建設発生残土を有効利用しながら整備する緑の丘公園の整備予定地は、松伏町大川戸地内で、整備面積は県道野田岩槻線と同春日部松伏線に隣接した二六・五ha。

 現在、パシフィックコンサルタンツ(多摩市)が基本計画の策定作業を進めているが、基本構想策定検討委員会(委員長・田代順孝千葉大教授、八人)らがまとめた基本プランによると、高さ約二〇mの丘を築く里山ゾーンを地域のランドマークとし、散策などを楽しむ広場ゾーン、水性植物生息の場となる水辺ゾーンと、自ら遊びを考える子供の遊び場ゾーンを配置。水辺、子供の遊び場ゾーンには、調整池を兼ねた池を設ける。調整容量は約八万八、〇〇〇t。

 十二年度早々に着手する実施設計は、調整池のほか、水路の付け替え、造成計画などをまとめ、同年下半期から調整池の遮水矢板、地盤改良、掘削工事に一部着手する。

 十三年度からは盛土工事に入り、暫定供用などを経て、十か年計画で全面オープンを目指す。

 構想レベルでの盛土計画は、▽第一次=二二万立方m(二二万㎡)▽第二次=一二万六、〇〇〇立方m(七万㎡)▽第三次=八万四、八〇〇立方m(五万三、〇〇〇㎡)▽第四次=一〇万一、二〇〇立方m(四万六、〇〇〇㎡)▽第五次=九万一、二〇〇立方m(三万八、〇〇〇㎡)▽第六次=三万二、四〇〇㎡(一万二、〇〇〇㎡)▽第七次=二万三、二二〇立方m(八、六〇〇㎡)▽第八次=一万二、一五〇立方m(四、五〇〇㎡)▽第九次=二、九九〇立方m(二、三〇〇㎡)。

 緑の丘公園は当初、五〇haの面積で計画されていたが、農振除外が受けられず今回の規模で整備することになった。基本プランには位置付けられていないが、将来的には、地区東側部分を拡張することも視野に入れている。



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