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安中市は碓氷川進出企業にフレッセイを優先交渉権者

2025/05/17 群馬建設新聞


安中市は16日、記者会見を開き、安中地内に位置する碓氷川右岸西毛広域幹線道路沿道地区に進出する優先交渉権者を明らかにした。募集は公募型プロポーザルで行い、フレッセイ(前橋市、早川仁代表取締役社長)を選定し、新たな商業施設の誕生を目指す。岩井均市長は「まちづくりの核とし、新たなにぎわいの場としていきたい」と期待のコメントを寄せた。

進出企業の代表者として宮田好之店舗開発部長は「安中市への出店は初となる。魅力あるモールとし、安中市の発展に微力ながら貢献していきたい」と述べた。

今後、造成はオーダーメイド方式により行い、造成した土地をフレッセイに売却する方針。今回の開発予定面積は約8haとなる。用地買収や測量設計、造成工事は安中市土地開発公社が行う。今後のスケジュールについては引き続き、地権者交渉を進め、今年度下期から測量設計業務に着手、2026年度も地権者交渉も進めるとともに、文化財調査などを行う。27年度の下期から28年度末にかけて、造成工事を行い、29年度に優先交渉権者と土地売買契約の後、引き渡すスケジュールとなる。

引き渡し後は各区画ごとにホームセンター(7830㎡)、家電量販店(3346㎡)、スーパーマーケット(3177㎡)、物販店(1643㎡)、ドラッグストア(798㎡)などを整備予定としているほか、戸建や共同住宅、介護施設などの整備も予定している。

安中(一本木、上川原、鶴巻、儘上、儘下)に広がる碓氷川右岸西毛広域幹線道路沿道地区は約12・1haで、都市計画道路3・4・2中宿水口線(市道幹123号線)と都市計画道路3・6・10南北中央幹線(西毛広域幹線道路)の交差部に位置。東側は安中南土地区画整理事業区域に隣接し、南側にはJR信越本線が走っている。現況は主に農地として利用されており、付近には安中市役所、県安中土木事務所などがある一方、大規模な商業施設やスーパーマーケットはない状況。

現行の都市計画マスタープランには沿道サービス業務地と都市拠点に位置付けられているが、改定作業を進めている新たなマスタープランには拠点商業業務地として位置付ける方針。用途地域については5月1日に近隣商業地域に指定した。

近隣商業地域に指定したことで、建築することができる建築物の用途を制限し、地域の生活利便性と広域な道路沿道サービスに供される商業・業務機能および居住機能の拡充など計画的な立地誘導を図る考え。また、近隣にはJR信越本線の新駅設置も計画されている。

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