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茨城県坂東市

延べ1000~1500㎡/猿島庁舎跡の地域複合施設

2025/05/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 坂東市は、猿島庁舎跡地に建設予定の地域複合施設の基本構想案を公表した。敷地面積は最大約1万8500㎡を想定。施設の延べ床面積は、1000~1500㎡を見込む。屋外には最大8000㎡の公園・緑地広場や最大6000㎡の駐車場を整備する。今後は、25年度に基本設計や用地取得、26年度に実施設計を行い、27年度より本体工事などを進めていく。

 地域複合施設の敷地は、所在を山2730番地ほか18筆(地番)とし、敷地面積は最大1万8500㎡(民有地8652㎡)を見込んでいる。

 施設部分は、本体施設の延べ床面積1000~1500㎡程度を想定。さしま窓口センター、教育支援センター「ちゃのはな」、授乳室、ベビーベッド、おむつ替えスペース、屋内遊戯室、会議室、市民交流スペースといった機能を担う。

 施設の屋外には公園・緑地広場、駐車場を整備。規模は、公園・緑地広場が最大8000㎡程度、駐車場は最大6000㎡程度。駐車場は一般車70台、優先車10台、バス3台を想定している。また、全天候型広場も整備予定で、約900㎡の大屋根や1500㎡ほどの人工芝広場に加え、遊具の設置も進めていく方針。そのほか、周辺道路や防犯灯の整備も実施していく考えだ。

 今後のスケジュールについては、25年度に用地取得、敷地測量、設計業者選定、基本設計を行う。26年度には実施設計に着手し、27年度より本体工事や設備工事、外構工事などにとりかかる。整備事業費に関しては、建物の構造やデザイン、設備の内容、外構などで大きく異なるため、基本設計等を進めていく過程で決定する。

 地域複合施設の整備方針として、①利用者にやさしい施設②地域のランドマーク③効率的な施設④安全・安心な施設⑤環境に配慮した施設-の5点を掲げ、新たな「ひとづくり」や「まちづくり」に寄与していく。検討委員会では、施設について、コストを抑えつつモダンで使いやすい、ニーズの変化に対応できる、誰もが利用できる、といった意見があがった。

 旧猿島庁舎は、1965年築で老朽化が進んでいる。耐震性などにも問題を抱えており、修繕維持費にも多額なコストがかかるため、2024年度より解体工事に着手。工業団地「フロンティアパーク坂東」の整備も進んでおり、新たなヒト・モノの流れが期待されることから、なるべく早い時期に地域複合施設を建設する必要があるとした。

 市では、「坂東市地域複合施設建設基本構想(案)」の策定にあたり、6月13日まで意見を募集中。詳しくは、管財課(電話:0297-21ー2179)まで。

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