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群馬県前橋市

前橋市が8橋で橋梁長寿命化修繕工事

2025/05/21 群馬建設新聞


前橋市は2025年度、粕川町の石田川8号橋など8橋を対象に橋梁長寿命化修繕工事を実施する。渇水期となる11月以降から工事に入れるよう工期設定を行う考えで、9月をめどとして、一般競争入札を公告する見通し。橋梁長寿命化修繕計画に基づき、国の補助事業として採択されたことを受けて実施するもの。

対象の8橋梁(所在地)は◇石田川8号橋庚松橋(粕川町深津1741)◇無名橋355(天川原町82-30)◇無名橋421(大利根町11-5)◇名胡橋(荒牧町931-2)◇無名橋61(関根町782-2)◇東橋(文京町4-346-2)◇西部立体交差橋(元総社町395-10)◇大正橋(幸塚町130)-となっている。

石田川8号橋庚松橋、無名橋355、無名橋421は、ひびわれ補修、部材の交換、断面修復、地覆打ち替えなどの工事を計画している。日進工測設計(前橋市)が24年度に設計をまとめた。

名胡橋はコンクリート上部工と橋面防水、排水装置などを予定。無名橋61は鋼上部工、防護柵、高欄などが対象となる見込み。補修設計は23年度に、名胡橋をコイデ(前橋市)、無名橋61は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)がまとめた。

東橋は23年度の橋梁点検で早期措置段階と判定されていた。補修内容に関しては、直営でまとめる設計の中で固める。

西部立体交差橋はJRを跨ぐもので、跨線部での工事は設計に引き続き、JR東日本へ委託する。取り付け部などの一部工事は、市から発注する可能性がある。

大正橋は部材交換、断面修復、地覆打ち替え、排水装置の補修、伸縮装置更新などを予定。また、鋼製地覆による拡幅も合わせて計画する。詳細設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。

橋梁の概要は、石田川8号橋庚松橋が橋長7・6m、全幅6mのRC床版橋。1985年架設。無名橋421は橋長3・8m、全幅16・2mでRC床版橋、67年架設(推定)。無名橋355が橋長4・05m、全幅12・45mのRC単純床版橋となっており、86年架設(推定)。

名胡橋は橋長30・7m、全幅10・8mの中空床版橋で86年竣工。無名橋61は橋長12m、全幅4・2mの鋼単純H桁橋、66年竣工。

東橋は橋長5・1m、全幅16・8mのボックスカルバートで、91年竣工。

西部立体交差橋は橋長209・5m、幅員16・5m、82年架設。

大正橋は橋長56・4m、幅員8・8m、64年架設。車道部がPCT桁橋、歩道部は鋼H桁橋となっている。

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