記事

事業者
群馬県伊勢崎市

伊勢崎市が中心市街地にぎわい創出拠点の基本構想素案示す

2025/05/22 群馬建設新聞


伊勢崎市は、曲輪町にある約9200㎡の敷地で計画している中心市街地にぎわい創出拠点整備事業の基本構想素案を示した。創業・情報の拠点を基本理念に図書館を中心とした公共機能と創業支援などを行う民間機能、織物産業伝承機能を備えた施設を整備する。PPP/PFIなど官民連携による取り組みを検討しており、活用が決まった場合は2026年度にも事業者選定に取り掛かる考え。

事業区域は伊勢崎織物協同組合が大部分を占め、市が一部を所有する区域約9200㎡。中心市街地にあり、伊勢崎駅や市保健センターに続くにぎわい創出の第3の拠点として整備を計画した。

基本構想素案は公共機能・民間機能・織物産業伝承機能で、それぞれの機能ごとに整備方針や想定規模をまとめている。25年度は検討委員会やワークショップなどを進め、年度内に基本構想を策定。26年度には実施方針を公表する方針。民間活力を導入することとなれば26年度から選定準備に入り、27年度までに選定手続きを行い、27年度から調査や設計に移りたい考え。

公共機能では図書館機能を中心に、情報発信機能、交通拠点機能、広場機能の導入を計画。図書館機能は、近隣に立地する市図書館(曲輪町22-21)を全面移転し、図書館サービスの中核施設として位置付ける。

規模としては、図書館の蔵書冊数に応じた規模として現在と同等の30万冊であれば2470㎡、40万冊では3170㎡、55万冊が4370㎡をそれぞれ想定。加えて、2430㎡規模の機能も整備する方針としている。内訳は◇学習室・会議室・グループ学習室など=910㎡◇多目的室・展示ブースなど=410㎡◇サイレントルーム・ボランティア活動室=450㎡◇博物資料収蔵庫=110㎡◇市史編さん収蔵庫=550㎡-となる。

このほか、交通拠点機能として220台程度の規模の駐車場や広場機能の整備、情報発信機能の整備も計画している。

民間機能は、創業支援や起業家育成を行いながら創業や起業を目指す人々の交流や支援の場を提供するインキュベーション機能を中心とした整備を計画。想定規模としては◇オフィススペース・その他=450㎡◇コワーキングスペース・創業支援オフィス=200㎡◇チャレンジショップ=30㎡-の計680㎡規模を見込んでいる。このほか、飲食・物販機能の導入についても検討する。

織物産業伝承機能は伊勢崎織物協同組合の意向を踏まえ、現在の機能のほかに伊勢崎織物の展示・体験機能を付加することを検討する。導入を計画する機能としては、展示・体験・販売スペースの200㎡のほか◇事務室=40㎡◇倉庫20㎡◇資料保存庫=200㎡-の計460㎡で検討を進めている。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら