塩尻市建設事業協同組合ならびに塩尻市建設業協会(野沢秀喜理事長・会長)の2025年度通常総会が21日、市内のあさひ館で開かれ、任期満了に伴う役員改選で新理事長に笠原建之氏、副理事長に北沢勝巳氏が選出された。
総会の冒頭、野沢理事長は「皆さんのおかげで令和6年度の事業を全てこなすことができ、本日、令和7年度の総会を迎えることができた。本年度は役員改選もある。慎重な審議をお願いします」と述べた。
議事では24年度の事業報告・収支決算、25年度の事業計画・収支予算の各議案を原案通り承認。役員改選も滞りなく行われた。新理事長に選出された笠原氏は総会後、「組合・協会の今後10年を考えた時に、最も重要なことは若手の育成だと考えている。果たすべき使命があっても人がいなければどうしようもない。組合・協会全体で人材の確保・育成に取り組み、これからも地域社会に貢献できる体制を維持していきたい」と抱負を語った。
総会では6月1日付でアイ土木(笠原剛代表)と大晃産業(土田善久代表)が入会することも報告され、両代表があいさつ。満場の拍手で迎えられた。
また全ての審議が終わった後、県建設業協会の顧問を務める清澤由幸氏がマイクを持ち、「全国各地で自然災害が頻発している。2006年の平成18年7月豪雨では当市も甚大な被害を受けたが、組合・協会がしっかりと対応した。20年が経ち、建設業に従事する人が減る中、私は今、あの時のような災害が発生した際、当時と同じ対応がとれるのかを危惧している。建設産業が魅力的な産業であることを若者や子どもたちに伝えていってほしい」と思いを吐露。今夏の参院選で建設産業の職域代表として出馬する見坂茂範氏への支援も求めた。
25・26年度の役員は次の通り。(組合・協会兼務)
◆理事長(会長)=笠原建之(笠原工務店)
◆副理事長(副会長)=北沢勝巳(塩尻建友)
◆専務理事=中島良益(真陽建設)
◆理事=米窪潤司(米窪組)、清水保宏(三共テクニカル)、山田義仁(奨樹園)、鵜飼隆敏(ユーケイ)、関武志(松本土建)、神宮勝美(清沢土建)