富岡森林事務所へは今回で3回目の赴任となる。「働きやすく風通しの良い職場環境づくりに努めていくとともに職員とコミュニケーションを図りながら、事務所一丸となって甘楽富岡地域の森林・林業の活性化を図っていきたい」と所長としての意気込みを語る。
当管内は、スギなどの人工林の割合が高く、森林資源も充実しているが、地形が急峻であることから、木材の搬出にコストがかかることが課題となっていると地域の印象を持つ。「施業の集約化や路網整備を進めることにより、効率的な木材生産を図っていくとともに、シカによる森林被害が多いことから、効果的な被害対策を検討していきたい」と語る。また、「伐って使って植えて育てるという森林資源の循環利用を進め、持続可能な森林経営と適切な森林管理を図っていきたい」と意気込んでいる。
これまで、入庁直後から治山・林道事業に携わり、治山施設による山地災害対策や木材を搬出するための基盤整備に取り組んできた。近年では森林整備に関する業務に携わることが多く、県内の森林整備の促進を図っている。
若手職員に向けては「ベテラン職員が退職し、職場の人数が少なくなっている中、大変だと思うが、成長して力を発揮する絶好の機会でもあるので、新しいアイデアを持って、群馬県の森林・林業を盛り上げていってほしい」と期待を寄せている。
建設業界へは「県内の建設産業については、常日ごろから地域の安全安心を支えていただいており、なくてはならない存在。特に治山事業や林道事業は山奥で急傾斜の箇所が多く、危険が伴う大変な作業を遂行していただいていることに感謝するとともに、引き続き、安全かつ確実に地域の維持発展のために協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
趣味は自転車に乗ることと山登り。2016年にロードバイクを購入し、職場の仲間とツーリングをしている。最近は体の状態が悪く、ツーリングに行けていないが、過去には、利根川サイクリングロードを走って渡良瀬遊水地に行ったり、旧国道18号を走って軽井沢に行くなど、県内外にツーリングに出かけていた。若手職員との交流の場になっているので、暖かくなったらツーリングに行きたいと考えている。また、子供が数年前に独立したこともあり、最近は、妻と2人で山登りを楽しんでいる。「標高の高い山への登山は体力的に無理なので、県内を含む近県の標高の低い山に登っている。身体を動かすことは心身ともにリフレッシュになる」と笑顔を見せる。