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千葉県習志野市

概算工事費は395億円/来年4月に事業者募集/DBOで新清掃工場建設/習志野市

2025/05/28 日刊建設タイムズ

 習志野市は、老朽化した芝園清掃工場の建て替えによる新清掃工場の建設に際し、事業方式を公設民営方式(DBO)、施設規模の上限を日量168tに決定した。年度内に要求水準書を作成し、2026年4月の事業者募集・選定を目指す。旧芝園清掃工場と芝園清掃工場の解体工事費を除く概算事業費は、建設工事費約395億円、20年間の運営維持管理費約244億円。

 新清掃工場の建設地は、芝園3―5―3ほかにあるクリーンセンター敷地約3・6haのうち、旧芝園清掃工場跡地約1・47ha。

 年度内に旧芝園清掃工場の解体設計をまとめ、26年度から2か年で解体工事を行う。27年度に新清掃工場の実施設計をまとめ、跡地において、28年度から4か年で建設工事を実施。その後、芝園清掃工場の解体工事に着手する。

 土地利用計画は、工場棟約6100㎡、エントランス棟約100㎡、ストックヤード約900㎡、軽量棟約40㎡、既存倉庫約100㎡、構内道路・駐車場等約9560㎡、緑地約1万9200㎡の合計3万6000㎡。

 工場棟は、エネルギー回収型廃棄物処理施設とマテリアルリサイクル推進施設で構成。

 24年4月8日開催の庁議では、エネルギー回収型廃棄物処理施設の処理方式をストーカ方式に決定。炉数を2炉とし、残渣として生成される焼却主灰を全て資源化する方針。

 マテリアルリサイクル推進施設の処理方式は▽燃えないごみ・粗大ごみ=収集・選別を行い再生利用業者へ再生委託、残渣はエネルギー回収型廃棄物処理施設で処理▽瓶=収集・選別を行い再生委託▽缶=収集・選別・圧縮・梱包を行い再生委託▽ペットボトル=収集・ふた等除去・圧縮・梱包を行い再生委託▽容器包装プラスチック=収集・異物除去・圧縮・梱包を行い再生委託――など。

 芝園清掃工場の建屋は、S造一部SRC+RC造地下1階地上6階建て、延べ床面積1万7830・34㎡。03年3月の竣工。処理能力は日量219t(日量73t×3炉)。処理方式はガス化・高温溶融一体型直接溶融炉。02年11月1日に稼働を開始した。

 旧芝園清掃工場の建屋は、RC造地下1階地上5階建て、延べ床面積4877㎡。1983年の竣工。処理能力は日量180t。処理方式は流動床・准連続燃焼式焼却炉。老朽化により、2002年に廃止された。

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