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山梨県峡南建設事務所

1、2工区を6月発注/鰍沢地内の大柳川河川工事

2025/05/28 山梨建設新聞

 県峡南建設事務所は、大柳川河川工事を予定している。工事は擁壁工が主となる。1、2工区に分けて行い、ともに6月中の発注を目指す。発注形態は総合評価方式の一般競争入札で執行する見通し。

 富士川町鰍沢地内を流れる同河川に近い場所において、昨今全国的に甚大化して被害をもたらす河川災害に対応するための水防拠点整備を行うもの。

 県内には水防拠点とする場所がまだ少なく、同場所が適地と判断して整備を行う。同事務所管内の水防拠点整備としては初めての工事となる。

 同拠点には河川に係る防災用の資材を備蓄するための平場を整備する。工事は2024年度から開始しており、今回は続きの工事として行う。

 今回の工事では、1工区において擁壁工と盛土工を行い、2工区では擁壁工を予定している。擁壁工を先行して進めた後、整備した擁壁の裏側部分において盛土工事に移るとしている。

 現場では高さ約6mの逆T擁壁の設置を想定している。盛土工事に使用する土は、同事務所が管内で発注した工事の発生土を使用して進めるという。

 工事に伴う設計業務については、山梨技術研究所が担当してまとめた。成果品は既に納品済みとなっている。

 工期は1、2工区ともに約9カ月間を見込んでいる。

 河川区域に当たる工事となるが、7月ごろから着手して25年度内の完了を目指す。

 全体的な工事計画として同事務所によると、完成までには複数年かかると想定している。

 完成後の水防拠点には、河川防災のために必要な資材として土のうや根固めブロック、ぐり石などを備蓄して、有事の際の対応に備える。

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