日本電設工業協会(電設協、文挟誠一会長)の「JECA FAIR2025~第73回電設工業展~」が28日、大阪市のインテックス大阪で大阪会場では過去最大規模をもって開幕した。本年は「電設技術が拓く新たな可能性~進み続ける世界と共に~」をテーマに30日までの3日間にわたり開催される。
初日には現地で開場式が行われた。富井弘之実行委員長が「社会課題にこたえる最新技術が一堂に集まり、未来を切り拓く電設技術の可能性を見ていただきます。業界の進化、社会の発展につながる機会となれば幸いです」と、開会宣言を行った。
主催者を代表してあいさつに立った文挟会長は「電設業界の役割は、社会インフラの課題に対し、技術開発を通して、未来社会を作り上げることに貢献することにある。本年は万博の開催期間と重なってもいるので、従来に増して活気あふれる3日間となることを期待する。協会では新たな電設業界の構築に向け、第4次アクションプランを始動させるべく、さまざまな取り組みに着手している。特に働き方改革への取り組みは喫緊の課題で、4週8休の完全実施へ向けて適正な工期設定の順守について、関係各所へ要請し、施工技術の改善、DXの推進など業界をあげて働きかけていく」と語った。
来賓を代表して国土交通省の増田昌樹大臣官房審議官が「電気業界は国民生活や経済活動を支える社会インフラの整備に欠かせないもの。電気設備に関するあらゆる情報を発信する今工業展の果たす役割は非常に大きい」とたたえた。
続いて文挟会長をはじめ、富井実行委員長、増田審議官、苦瓜作経産省中部近畿産業保安監督部近畿支部長、加藤貴信環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室室長補佐ら10人によるテープカットが行われた。
JECA FAIR2025は出展者数255社で、開会期間中10万人規模の来場者を見込んでいる。